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第42回九州虫屋連絡会に参加しました
（文・写真：魚返真央）

　11月16日、例年になく遅い紅葉が見頃を迎えている大分の湯坪温泉「碧雲荘」で、「九州虫屋連絡会」に参加しました。今回はコロナ禍による中断を経て5年ぶりの開催ということでしたが、約50名が集まり、中には新顔も混ざっているようでした（私もそのひとり）。
　恒例の「話題提供」は当社の川井が担当し、演題は「コロナ禍で生まれた2冊の本の舞台裏」ということで、「世界のアゲハチョウ図説」と「Into Darkness 美しきチビゴミムシの世界」制作過程のお話でした。コロナ禍の行動制限は、蓄積された成果をまとめ上げるという面で、またとない機会をもたらしました。その一方で、「密」な会合はことごとく御法度だった当時をあらためて思い出し、参加者の皆様が再会を喜び合う情景に胸が熱くなりました。オークションは甲虫の出品が多く、オークショニアの軽快な掛け声と、歓声や溜息の中、晴れ舞台に上げられた昆虫たちは、皆きらきらと輝いて見えるものばかりでした。山の空気と美味しい料理と温泉で、財布の紐も表情もゆるんでいく参加者の皆様とともに、満月の夜は更けていきました。
「Into Darkness」の中で、22年間142ヶ所の洞窟でのチビゴミムシ調査の全容が綴られたCaving Notesの1ページ目は、大分での素敵な出会いからはじまります。今宵も大分で新たな「虫屋」の物語が生まれたのではないでしょうか。私も今回の情報交換をもとに、来シーズンの採集計画を立ててみたいと思います。



左：会場となった「碧雲荘」
中：「話題提供」の様子
右：オークション風景
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