昆虫・生物関連「読み物」書籍
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NEW
標本画家、虫を描く―小さなからだの大宇宙
川島逸郎, 2024.
A5, 224pp. 価格:2,000円(税込2,200円)
体長が数ミリほどの昆虫を緻密な線と点で描き、第一線で活躍する専門家からも一目置かれる、標本画家の川島逸郎さん。
経験と知識に裏打ちされたテクニックを駆使し、小さき隣人たちの姿を描き出す。
50年を経てなお続く試行錯誤の日々を、自ら手がけた標本画とともに語られています。
【目次】
まえがき
虫たちの記憶
あらためて、カブトムシに向き合い直す単なる写生にあらず
異次元のミクロワールド
「描くため」の備え──描画以前
前処理 正確に描き、示すために「線引き」の高いかべ
シンプルな線画でこそ伝わることとは?ひたすら点を置き続ける
光をとらえる
数える毛と数えない毛
鱗粉に隠された真の姿 チョウの体
修正は徹底的に
忘れられない失敗
スケッチを通して、アリの体を学ぶ
無理難題の依頼
窮余の策? 『完訳 ファーブル昆虫記』図版制作の舞台裏前例のない絵
蜻蛉の尻尾を描き続けた日々
小さな蜂と、先人の仕事とに挑む
ナナホシテントウを描く
なめる口とかじる口 カナブンとアオドウガネ
忌み嫌われる虫 クロゴキブリを描く
うとまれる虫に秘められた美しさ
勇み足はご法度
ひとつの主題に挑む ホタル科幼虫を描くまで
蟷螂の斧 カマキリと私と
あとがき
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虫・全史 1000京匹の誕生、進化、繁栄、未来
スティーブ・ニコルズ (著), 熊谷 玲美 (翻訳), 丸山宗利 (監修),2024.
148 x 210mm, 640pp. ソフトカバー, 価格:3,600円(税込3,960円)
地球上に生息する昆虫は110万種、推定1000京匹と言われています。
ずば抜けた繁殖能力から植物と結んだ複雑なパートナーシップ、様々な子育てのレパートリーに洗練された社会生活まで、
多様な様式について、解説されています。著者撮影による昆虫写真120点も収録。
【目次】
昆虫の目
節足動物と昆虫の系統樹
地質時代とさまざまな昆虫の起源
イントロダクション 昆虫入門
1章 群がる大集団 昆虫の種類と数のとてつもない多さ
2章 起源 昆虫の長い歴史
3章 六脚類 脚の進化が与えた足がかり
4章 昆虫が空を征服するまで
5章 世界を越える翅 昆虫の渡り
6章 フラワーパワー 昆虫と植物の複雑な関係
7章 交尾をめぐる駆け引き
8章 次世代 昆虫の子育て
9章 仲間と暮らす 社会性生物としての昆虫
10章 女王とコロニーのために ハナバチとカリバチ 単独性から社会性への道のり
11章 超個体 アリとシロアリ コロニーからスーパーコロニーへ
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一寸の虫にも魅惑のトリビア: 進化・分類・行動生態学60話
鶴崎展巨,2024.
四六判,244pp. 価格:2,200円(税込2,420円)
本書は朝日新聞鳥取版に2019年5月から2023年3月まで約4年間にわたり月に1回「虫にまつわるエトセトラ」というタイトルで
著者が連載した昆虫やクモに関するエッセイが母体となっています。
新聞掲載時以降、新たに追加したコラム4つを合わせて60話となっています。
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ザトウムシ: ところ変われば姿が変わる森の隠遁者
鶴崎展巨,2024.
四六判,232pp. 価格:2,400円(税込2,640円)
森で見かける、クモのようでクモでない脚長の生き物、ザトウムシ。
乾燥に弱く移動力が低いため、山や川を越えるだけで、同じ種でも体の色や形,染色体の数などに違いが生まれる。
単為生殖をしたり,雄が子を守ったりする種類もあります。
そんな不思議な生き物、ザトウムシの研究に50年を捧げた世界的なザトウムシの権威による、ザトウムシの本。
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カニムシ: 森・海岸・本棚にひそむ未知の虫
佐藤英文,2021.
四六判,240pp. 価格:2,400円(税込2,640円)
古書に棲みサソリのようなハサミを持つカニムシ。
古書以外にも木の幹や落ち葉の下など、私たちの身近にいるのだが、その存在は知られていない生き物です。
この不思議な生き物一筋40年の著者が、これまでの採集・観察をまとめた稀有な記録です。
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タネまく動物
小池伸介・北村俊平(編者)・きのしたちひろ(イラスト), 2024.
四六判, 152pp. 価格:1,800円(税込1,980円)
タネまく動物と植物はどのように進化してきたのか? 生態系における動物と植物の相互作用の象徴的な現象である
「種子散布」に関する最新の研究をわかりやすく紹介。ツキノワグマやサル、コウモリなど哺乳類のほか、カラスやヒヨドリ、
海鳥の仲間、ナメクジ、ワラジムシなど、20種類以上の多種多様な動物が登場。各分野の研究者が監修した図解イラストも掲載。
昆虫については、アリ、糞虫、ゴミムシダマシ、ウェタ、カマドウマ、ゴキブリなどが登場します。
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虫ってやっぱり面白い!
虫たちの生き方事典
小松 貴 (著)・じゅえき太郎 (イラスト), 2024.
四六判, 160pp. 価格:1,800円(税込1,980円)
昆虫学者・小松貴氏が、自身の発見やほかの図鑑には載っていない虫を含む63種を厳選。進化の道のりの中で手に入れた面白
い生態や、独特な姿・形に関する話題を、貴重な生態写真とともに解説。人気漫画家・じゅえき太郎氏の描き下ろしイラストをふん
だんに使い、虫の生きざまをわかりやすく、楽しく学ぶことができる。
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虫めづる美術家たち
芸術新聞社 (監修), 2023.
148 x 190 mm, 164pp. 価格:2,500円(税込2,750円)
石彫や木彫、自在置物、木象嵌、竹細工、日本画などジャンルの垣根を越えて、
虫をモチーフに選んだ型破りな美術家20名の紹介と代表的な作品が掲載されています。丸山宗利博士による特別寄稿とワンポイント解説もあり、いわゆる美術作品集等は異なる体裁となっています。
▼掲載作家
宇田川誉仁、ウチダリナ、大竹亮峯、奥村巴菜、小島久典、
小島康加、小橋順明、小松孝英、齋藤徳幸、佐藤正和重孝、
新野洋、つのだゆき、外山諒、春田幸彦、樋口明宏、
福井敬貴、福田亨、堀貴春、満田晴穂、牟田陽日
▼鼎談
虫を求めて美術史探訪 佐藤正和重孝×満田晴穂×福井敬貴
理想の蝶を追い求めて 外山諒×福田亨×工藤誠也
▼コラム
昆虫×美術の最前線で何が起きたのか 下川拓郎
日本美術に描かれた虫たち 安村敏信
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虫界の驚異(復刻版)
松村松年 (著), 2023.
A5, ソフトカバー. 163pp., 価格:1,200円(税込1,320円)
1948年に発行された松村松年博士の「蟲界の驚異」が現代仮名遣いになって復刻されました(初版の発行年は不明だが、1927年
には重版されているという)。近代日本における昆虫分類学の祖、松村松年による昆虫エッセイ。昆虫はもちろん、他動物や植物を
含めた生物界と昆虫との関係を、形態・生態とも、たいへん広く取り扱っており、また一般向けの平易な言葉で綴られていて、たい
へん読みやすくなっています。
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ゴキブリ・マイウェイ この生物に秘められし謎を追う
大崎遥花, 2023.
四六判, 271pp., 価格:1,600円(税込1,760円)
「クチキゴキブリのメスとオスは、互いの翅を食い合うらしい」
類を見ない不思議な現象に惹かれた著者が、採集・飼育・繁殖方法など、わからないことだらけのこの生物に秘められた謎を体当たりで追いかける。沖縄・やんばるでの採集、トライ&エラーの飼育、予算がない中でのDIYな実験、そして翅の食い合いの意義とは―行動生態学の基本と最前線をわかりやすく解説します。また、そもそも研究とは何のために行うのか、学会を活用するには? 論文はどうやって書かれているのか、といった一般読者は知らないけれど興味深い研究の現場、研究世界の歩き方についても語ります。本文に収録した超細密で美しいイラストは、著者による作画。研究対象である生き物と、それに生涯をささげる研究者、研究という営みの魅力が詰まった一冊です。
目次
第1章やんばるの地に降り立つ
第2章謎の行動、翅の食い合い
第3章三度の飯より研究
第4章クチキゴキブリ採集記
第5章実験セットを構築せよ!
第6章戦場でありフェス、それが学会
第7章翅は本当に食われているのか?
第8章論文、それは我らの生きた証
第9章ゴキブリの不可思議
第10章研究者という生き物
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愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ
柳澤静磨, 2024.
四六判, 240pp., 価格:1,800円(税込1,980円)
ゴキブリは世界に4000種以上、日本では60種以上が生息しています。黒くて素早い、家の中にいる生き物というイメージが強いか
もしれませんが、ゴキブリはとても多様な環境に生息する昆虫です。虫好きが高じて昆虫館で働き、今ではゴキブリストと名乗って
いる著者。実は、最初からゴキブリが好きだったわけではありません。あることがきっかけでゴキブリの概念が崩れ去り、彼らのこ
とを何も知らないのに気づいたそうです。「ゴキブリとはどんな生き物なのだろうか」。ゴキブリのことを知っていくうちに、その魅力に
ハマり、ついには彼らを探して旅をするようになった著者。本書は、憧れのゴキブリたちを求めて日本や世界を旅し、そこで出会った
ゴキブリを紹介するサイエンスエッセイです。
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ぼくらは田んぼ応援団! 福島ゲンゴロウ物語
谷本雄治, 2023.
四六判,128pp., 価格:1,600円(税込1,760円)
2011年の東日本大震災で、すっかり様変わりした福島の田んぼや沼。
希少なゲンゴロウが姿を消し、農家は風評被害に苦しんでいた。
そんな中、生き物調査を通して農業を支えようと奮闘する人々を描く、異色の食農応援ノンフィクション。
子供向けの書籍と思いきや、ゲンゴロウ調査の基本的なことがわかるように丁寧に書かれています。
全国を回る調査の様子、福島における放射能の話、「ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック」の話、
レッドデータ種や新種記載の話など、およそ昆虫調査に関わるほとんどのことが、優しくわかりやすい記述となっています。
本書を読み進めたのち、「ゲンゴロウは福島の希望である」という著者の一文には、感動をおぼえることでしょう。
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蝶と人と 美しかったアフガニスタン
尾本惠市, 2023.
125 x 188mm, 312pp.価格:2,000円(税込2,200円)
人類学の国際的第一人者である著者は若き日に幻の蝶、アウトクラトールウスバを追ってアフガニスタンの山々へ分け入った。
スリルに満ちた行程、心温まる現地の人々とのふれあい、資料のDNA分析まで、貴重なカラー写真多数で鮮やかに描き出す。
※下記各誌に本書の紹介記事が書かれています。
八木孝司(2023) 書評「蝶と人と美しかったアフガニスタン」(尾本惠市著).やどりが 278:37-38.
増井暁夫(2023) 書評 尾本惠市著「蝶と人と美しかったアフガニスタン」.Butterflies 92:57.
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チョウの翅は、なぜ美しいか その謎を追いかけて
今福道夫, 2023.
128 x 182mm, 212pp.価格:1,700円(税込1,870円)
ゼフィルスの愛称で親しまれるミドリシジミ類について、構造色に基づく翅の緑の輝きは、その美しさとともに彼らの生態
にどのような意味をもつか興味が尽きないという。「雄が派手なのは雌の関心を引くため」という説は果たして本当だろうか?
ヤドカリやカニなど、さまざまな生きものを研究してきた動物行動学の第一人者である著者が、中学生のとき魅せられた
チョウに立ち戻り、その翅の色・色覚・行動の謎を粘り強く解き明かしていっています。実験室やフィールドワークの克明な
様子や、意外な結果を受けて新たな実験に挑戦など、著者の研究ヒストリーを読者が体験できる内容となっています。
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カブトムシの謎をとく
小島渉, 2023.
新書判, 221pp.価格:880円(税込968円)
カブトムシの生態には、まだまだわかっていないことが多いとされています。
本書では現時点で明らかになった最新の研究成果とともに、仮説の立て方、調査方法、分析の仕方が丁寧に再現されています。
目次
第1章 カブトムシ研究者への道
第2章 カブトムシはどんな昆虫?
第3章 幼虫のくらし
第4章 カブトムシを食べたのは誰?
第5章 活動時間をめぐる謎
第6章 カブトムシの生態の地域変異
第7章 昆虫はどのように天敵から身を守るのか
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日本百名虫 ドラマティックな虫たち
坂爪真吾, 2023.
新書判. 223pp. 価格:1,200円(税込1,320円)
文筆家・登山家の深田久弥が1964年に刊行した『日本百名山』になぞらえて、「品格・歴史・個性」を兼ね備えた日本の美麗
昆虫・奇虫・珍虫100種を「百名虫」として紹介する一冊。同タイトルで「フォトジェニックな虫たち」と同時発売の別巻で、本巻
は草食・菌食性の甲虫とチョウ・ガの仲間などを中心に50種紹介している。
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日本百名虫 フォトジェニックな虫たち
坂爪真吾, 2023.
新書判. 223pp. 価格:1,200円(税込1,320円)
文筆家・登山家の深田久弥が1964年に刊行した『日本百名山』になぞらえて、「品格・歴史・個性」を兼ね備えた日本の美麗
昆虫・奇虫・珍虫100種を「百名虫」として紹介する一冊。本巻では、不完全変態の昆虫と水棲甲虫・肉食性の甲虫を中心に
50種紹介しています。
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招かれた天敵 生物多様性が生んだ夢と罠
千葉聡,2023.
四六変型版,464pp. 価格:3,200円(税込3,520円)
『歌うカタツムリ』(毎日出版文化賞)などの著者が、強力な「天敵」としての外来生物の研究史を通して、計り知れない複雑
さをはらむ「自然」と、そこに介入せずには済まない人間と科学の業を描いています。また、著者は長く信じられてきた「自然
のバランス」の実像や、生態系メカニズムの今日的な理解へと、読者を慎重に導いていきます。
最終章では、著者自身が小笠原の父島で経験した、ある天敵との死闘が語られています。小笠原の生物に興味のあるす
べての方にはこの最終章だけでも読んでいただきたい、生物多様性の魅惑と生態学の醍醐味が詰まった、渾身の書き下
ろしとなっています。
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新種発見! 見つけて、調べて、名付ける方法
馬場友希・福田 宏 (編著), 2023
四六判, 224pp. フルカラー, 価格:1,700円(税込1,870円)
ツイッターのタグ「#新種発見のエピソード」に寄せられた話を中心に、21人の新種発見のエピソードを収録しています。
発見者は4歳〜研究者まで、発見地は南西諸島〜北海道まで、時には自宅の駐車場、SNSでも発見!?
昆虫、クモ、鳥類、貝類、魚類、植物、菌類、古生物など19種の生物が登場します。
新種はどこにいる? 学名や記載って何? 記載論文って何が書いてあるの? といった分類の基礎知識もわかりやすく
解説され、分類の理解も深まる一冊です。
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ファーブル驚異の博物誌
イヴ・カンブフォール (著), 奥本 大三郎 (翻訳), 瀧下 哉代 (翻訳),2023.
A5, 320pp., 価格:2,400円(税込2,640円)
稀代の博物学者ジャン=アンリ・ファーブルの生い立ちとその研究人生を追い、なぜ“昆虫”に夢中になったのか、
そしていかに昆虫やその他“虫たち”の生態が驚くべきものなのかを、『ファーブル昆虫記』からの引用と共に解き明かす
一冊。
美しい図版やダイナミックな写真、そして虫たちの驚異の生態に圧倒されること間違いなし。
博物学の神髄に触れ知的好奇心が満たされる、未知なるものを「発見」する感動をあなたにも。
*本書は2016年4月に発刊した『ファーブル驚異の博物学図鑑』を修正のうえ、再編集したものです
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諸国カメムシ採集記
高橋敬一, 2023
四六判, 335pp. フルカラー, 価格:2,300円(税込2,530円)
図鑑作成のためにカメムシを採集する「カメムシ採集人」である著者が、カメムシや採集の日々について語ります。
カメムシといえば、「くさい匂い」を出すイやな虫というイメージがありますが、青りんごの香りを放つものがいたり、
芸術品のようにきれいなものがいたりするなど、カメムシは知れば知るほど奥深い昆虫です。
ひょんなことから「カメムシ採集人」になった著者が、カメムシの基本的なことを解説したうえで、さまざまなエピソード
を紹介します。変わった生態をもつカメムシの話、カメムシを求めて世界を駆け巡った話、カメムシの捕まえ方の話、
捕まえてから図鑑ができるまでの話など、カメムシ採集人ならではの話題が満載です。
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昆虫学者、奇跡の図鑑を作る
丸山宗利, 2022.
新書判, 226pp.,カラー図多数,価格:1,200円(税込1,320円)
昆虫図鑑の舞台裏、全て見せます...
先日出版されたばかりの「学研の図鑑LIVE 昆虫 新版(DVDつき)」の総監修者が伝える製作現場の舞台裏秘話の数々。
目標2000種、期限は1年、撮影はプロではなく全国の昆虫愛好家にこだわった最高難度のプロジェクトが始まった...
相次ぐ問題、積み重なる疲労、ピリつく人間関係。
だがついに日本全国7000種の生体を撮影、学習図鑑史上最多となる2800種掲載の奇跡の図鑑の全記録です。
本書製作の舞台となった「学研の図鑑LIVE 昆虫 新版(DVDつき)」は⇒こちら
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働かないアリに意義がある (文庫版)
長谷川英祐, 2021.
220pp. 価格:850円(税込935円)
本書のもとになった20万部超ベストセラーの同タイトル書籍が、復刊文庫化されました。
弊社でも長らく品切れで、問い合わせが多かった読み物のひとつです。
働き者で知られるアリ。しかし彼らの7割は実は働いておらず、1割は一生働かない。働かないアリがいるからこそ、
組織が存続していけるというのである。これらを発見した生物学者が著す最新知見からアリやハチなどの社会性昆虫の
集団と個の快適な関係を学び取りたい。
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ゴキブリ研究はじめました
柳澤静磨, 2022.
四六判, 192pp., 価格:1,500円(税込1,650円)
「ゴキブリハンドブック」の著者が、ゴキブリ数万匹を飼育研究し、つぎつぎに新種ゴキブリを発見する「ゴキブリスト」の
奮闘記。「新種の生き物を見つけて捕まえる」だけでは、新種として世に出ることができません。多数の標本を集め、解剖
で交尾器を取り出したり、DNAを調べたりして、他の種類とどこが違うのか検討し、論文を書く必要があります。著者の場
合、最初の発見から論文出版まではおよそ2年半を費やしました。生き物が好きで、「いつか新種を発見してみたい」「名
づけてみたい」と夢見る若い読者にも、本書は参考になるはずです。
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図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?
須黒達巳, 2021.
A5, 184pp. 価格:2,000円(税込2,200円)
生きものの種を確定させることを「同定」といいます。「同定なんて図鑑をパラパラめくって同じのを探せばいいんでしょ」と思う人も
いるかもしれませんが、そんな簡単なことではありません。「似ているのが多くて同定に自信がもてない」「どうしてパッと見で同定
ができないんだろう……」。生きものが好きな人のなかにもこのように思っている方はたくさんいます。
「なぜうまく同定できないのか」「どういうプロセスで同定ができるようになるのか」を真剣に考えたのが本書です。
勤務先の敷地内で昆虫とクモ800種以上を同定してきた、同定大好きな著者がお届けする、図鑑と同定のことをトコトン掘り下げた
一冊。
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怪虫ざんまい―昆虫学者は今日も挙動不審―
小松 貴, 2022.
四六判, 254pp. 価格:1,500円(税込1,650円)
凄絶ホラーな寄生虫、ミズスマシだけにつく幻のカビ、地球史を語る透明な甲虫、冬に碧く輝く超希少ゴミムシ、井戸の底に潜む新
種らしきプラナリア……。「裏山の奇人」の異名をとるコマツ博士の、暴走する「昆虫愛」エッセイとなっています。
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花と昆虫のしたたかで素敵な関係 受粉にまつわる生態学
石井 博, 2020.
四六判, 291pp. 価格:1,800円(税込1,980円)
陸上植物種の約9割は被子植物で占められています。このように陸上での繁栄を謳歌している被子植物のうち、さらにその約9割も
の種は、受粉のための花粉の運搬(送粉)を、動物(主に昆虫)に依存しているといわれています。
なぜ、これほどまでに多くの植物種が、受粉を動物たちに頼るようになったのでしょうか。植物が花を咲かせる目的(種子をつくる)は、
どの植物種でも同じはずなのに、なぜ植物が咲かせる花はこんなにも多様なのでしょうか。
花と花粉を運ぶ動物たちにまつわるさまざまな話題を最新の知見も取り入れながら、たくさんのカラー写真とともに、わかりやすく
丁寧に解説します。
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昆虫学者の目のツケドコロ
井手竜也, 2021.
四六判, 271pp. 価格:1,900円(税込2,090円)
昆虫の研究者は、昆虫を見てどんなことを考えているのか?研究対象に没頭するその目には、そこにいる虫だけではなく、いろい
ろなものが映っています。国立科学博物館に勤務する著者が、誰もが知っている身近な昆虫をとおして見えてくる、虫たちのおもし
ろくて奥深い世界を紹介しています。気づいたときには、あなたも昆虫学者になっているはず!昆虫が気になるすべての方に送る、
世界が広がる一冊。
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土の中の生き物たちのはなし
島野智之・長谷川元洋・萩原康夫(編), 2022.
A5, 170pp. 価格:3,000円(税込3,300円)
土壌動物の専門家16名が執筆される最新の書籍。「土壌動物とは」からはじまり、きのことの関係やミミズやヤスデ,ダニなどを含
む応用分野にまたがった研究内容も紹介されています。最終章の「土壌動物を活用した学校教育プログラムの提案」では、小中
学校における土壌動物教育プログラムの提案や注意点など、現場で役に立つ情報も掲載されています。
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近代華族動物学者列伝
保科英人, 2021.
四六判, 260pp., 上製本. 価格:3,000円(税込3,300円)
“鳥の公爵”鷹司信輔、蜂須賀線の蜂須賀正氏侯爵、博物館建設の父・田中芳男男爵らを筆頭に、一部の華族は動物学に没頭
しつつ帝国議会の議員職にも就いていた。
これまで見過ごされがちだった本議会等の議事録に残る彼らの貴重な議会発言に着目し、知られざる「華族動物学者」たちの実態
に迫る。
〈主な目次〉
序章 華族と華族動物学者たち
第一章 「蟲好きでは錚々たるもの」といわれた有力政治家――三島弥太郎
第二章 帝国議会に籍を置くのが遅すぎた鳥類学者――黒田長禮
第三章 典型的な£ケ類学者議員――蜂須賀正氏
第四章 マングース導入に警鐘を鳴らした先見の明――中川久知
第五章 人柄を買われた鳥の公爵=\―鷹司信輔
第六章 国立自然史博物館建設を訴えた博物学者――高千穂宣麿
第七章 元虫捕御用の近代――田中芳男
第八章 志半ばに斃れた蝶類学者――仁禮景雄
第九章 昆虫翁の議会対策――名和靖
終章 総括――華族動物学者たちの評価
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大衆文化のなかの虫たち
―文化昆虫学入門―
保科英人・宮ノ下明大, 2019.
四六判, 320pp., 上製本. 価格:2,500円(税込2,750円)
明治・大正期のペット昆虫から、現代の特撮やアニメ・ゲーム等まで、大衆文化・サブカルチャーに特化した文化昆虫学「超」入門。
ユニークな研究成果を一挙公開。
〈目次〉
T部 文化昆虫学概論
01章 文化昆虫学序論
02章 日本人の昆虫観概説
03章 脇役に甘んじる昆虫たち
U部 近代文化昆虫学
04章 明治日本人と鳴く虫
05章 明治日本人とホタル
06章 近代文化蛙学―明治大正期の超高級ペットのカジカガエル
V部 身の回り品に見る現代文化昆虫学
07章 暮らしの中のテントウムシデザイン
08章 食品のモチーフとなった昆虫たち
09章 東アジアの町中ぶらぶら文化蝶類学
W部 サブカルチャーに見る現代文化昆虫学
10章 特撮ヒーローのモチーフとなった昆虫たち
11章 昆虫絵本の世界
12章 映画に登場する昆虫たち
13章 現代文化蛍学最大の謎―二次元世界でホタルはなぜ真夏に飛ぶ?
14章 現代文化セミ学―アニメ・ゲーム篇
15章 二次元世界の現代文化蛙学
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「文化昆虫学」の教科書
―神話から現代サブカルチャーまで―
保科英人(編著), 宮ノ下明大・高田兼太(著), 2021.
A5判, 312pp., 並製. 価格:2,400円(税込2,640円)
古事記から特撮やアニメに至るまで、〈文化昆虫学〉のエッセンスが詰まった書。
〈目次〉
第 I 部 文化昆虫学とは何か
第1章 文化昆虫学の定義
第2章 文化昆虫学の研究における注意点
第II部 文化のなかの虫たち〜神話から現代サブカルチャーまで
第1章 トンボ 近代以降に創られた郷愁の虫
第2章 バッタとコオロギ 文化的に二分されるバッタ目昆虫
第3章 セミ 文化昆虫学的論点を欠く虫
第4章 カブトムシとクワガタムシ 日本文化史の新顔
第5章 ホタル 近代日本人の大罪
第6章 テントウムシ 日用品グッズ最強のモチーフ
第7章 蝶と蛾 霊性と火取り虫
第8章 クモ 著しい文化的な断絶
第 III 部 文化昆虫学の諸相
第1章 神話の文化昆虫学
第2章 令和新時代の文化昆虫学
第3章 日本文化史における虫たちの覇権争い
・参考文献一覧
・重要文献紹介
・昆虫文化史年表
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養老先生のさかさま人間学
養老孟司 (著), さとうまなぶ (イラスト)
2021. 四六判,233pp., 価格:1,500円(税込1,650円)
「さかさま人間学」は著者の養老孟司さんが、イラストレーターのさとうまなぶさんとのコンビで2011年から新聞向けに続
ける連載コラムです。
毎回お題として投げられた漢字1文字をテーマに、2ページ見開きで完結するエピソードが85編(イラスト入り)綴られてい
ます。7章に被災地での特別講演「変化するとき」を完全収録しています。
巻末には養老さんと愛猫まるの写真が多数収録されています。
初回限定で、養老孟司さんの直筆(プリント)のしおり付。
※本書の出版社(ぞうさん出版)は、養老孟司さんを顧問に迎え、下記Youtube チャンネルで養老孟司さんとの対談等を配信しています。
「ウエダヒサシ 冒険起業家チャンネル」
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新・動物記 2 武器を持たないチョウの戦い方 ライバルの見えない世界で
竹内 剛,2021.
四六判, 244pp., 価格:2,200円(税込2,420円)
チョウが互いに相手の周りを飛び回る卍巴飛翔は、縄張り争いの一種と説明される。しかし鋭い牙も爪も持たないチョウ
がただ飛び回ることが、なぜ「闘争」になるのでしょうか。試行錯誤の末に著者がたどり着いたのは、チョウにはライバルと
いう認識がないために縄張り争いが成り立つという“常識外れ”な結論でした。第11回日本動物行動学会賞受賞研究。
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新・動物記 1 キリンの保育園 タンザニアでみつめた彼らの仔育て
齋藤 美保,2021.
四六判, 246pp., 価格:2,200円(税込2,420円)
小さな仔をもつキリンのお母さんたちは、集まって「保育園」を作り、ともに仔育てをします。
見守り役の分担、ママ友関係、授乳をめぐる攻防、仔を失ったお母さんはどうなるのか…そして繋がれていくキリンの命。
ミオンボ林の片隅でみつめたキリンの親仔たちの物語を、日本で現在ただ一人の野生キリン研究者が瑞々しく描き出し
ます。
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バッタの大発生の謎と生態
田中誠二編,2021.
A5, 308pp. + カラー8pp. 価格:2,900円(税込3,190円)
有史以来、バッタは人類に大きな脅威を与えてきました。旧約聖書「出エジプト記」には、バッタ被害に関する記述があり
ます。 昨年、アラビア半島と東アフリカの沙漠で「サバクトビバッタ」が大量発生し、瞬く間に、アフリカ南方のケニアやタ
ンザニアを席巻し、アジアのインド・ネパールにまで被害が及んだことは記憶に新しい出来事です。本書は、サバクトビ
バッタの大発生の経過・原因・被害の諸相、その驚くべき生態を中心に、第一線の研究者が分かりやすくバッタの生態
を紹介します。とりわけ、バッタの密度に応じて「行動」や「体色」を劇的に変化させる「相変異」と呼ばれる特異な現象は、
大発生と密接な関係を有し、本書の中心的な主題になっています。バッタの最新の科学的な研究成果を網羅した「科学
読み物」です。
目次
はじめに 田中誠二
1章・サバクトビバッタ大発生の謎(田中誠二)
2章・サバクトビバッタとトノサマバッタの起源(徳田 誠)
3章・行動から見たバッタの相変異(原野健一)
4章・バッタの体色の相変異:環境要因(田中誠二)
5章・バッタの体色の相変異:ホルモン制御(田中誠二)
6章・バッタの体色と形態を遺伝子の働きから調べる(管原亮平)
7章・親の混み合いが子の形質を決める仕組み(田中誠二)
8章・トノサマバッタの寄主特異性(徳田 誠)
9章・魔法の砂に含まれる産卵と胚発育抑制要因(田中誠二)
10章・バッタのふ化時刻とそれを決める仕組み(西出雄大)
11章・卵塊からバッタが一斉にふ化する仕組み(田中誠二)
おわりに 田中誠二
種名リスト
さくいん
執筆者紹介
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ウンコロジー入門
伊沢正名,2020.
A5, 143pp., 価格:1,500円+税
著者はキノコ、コケ、変形菌、カビなどを精力的に撮り続けてきた写真家で、自ら「糞土師(ふんどし)」として「ウンコ」の謎
に迫る1冊。自らの「ウンコ」について、昆虫を含む動物、菌類、植物が分解していく様子をカラー写真で解説されています。
縄文時代から現代にかけての「ウンコ」の利用や処理方法を時代別に考証し、近代までいかに「ウンコ」が重要であった
かを知ることができます。
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おいしい昆虫記
佐伯 真二郎,2020.
四六判, 224pp., 価格:1,200円+税
著者は学生時代に昆虫食に目覚め、食べてみた昆虫はなんと419種にもなるという。ラオスで昆虫養殖による栄養問題の
改善に取り組む話は、現場ならではの細かい描写が伝わってきます。本書では昆虫食やその周囲の人々、虫をおいしく
安全に食べる方法、人とかかわりの深い虫の魅力などについて解説されています。
「昆虫を食べる前に知っておくべき7か条」のほか、「おいしい昆虫ベスト10」「食べてはいけない日本の昆虫」、「昆虫料理
のオススメ本」などの役立つコラムを掲載しています。各章末では「魅惑の昆虫レシピ」として、著者おすすめの昆虫レシ
ピを紹介しています。
ラオスでしばらく定住を決めていた著者が、コロナによる国境封鎖直前でラオスから脱出した様子は「おわりに」に書かれ
た短い内容ですが、当時のラオス及び周辺国の状況と緊迫感が伝わってきます。
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NHK子ども科学電話相談 昆虫スペシャル!
丸山 宗利・清水 聡司・久留飛 克明 (監修),2020.
四六判, 128pp., 価格:980円+税
NHKラジオ第1の人気番組『子ども科学電話相談』を誌上で再現。昆虫少年/少女たちからの
「足が取れたカブトムシは治せないの?」「カブトムシとクワガタムシはなぜ結婚できないの?」「虫と仲よくなる方法は?」「先
生たちは昆虫を食べたことがある?」等々のピュアな疑問に、個性豊かな3人の専門家がやさしく、ときにシビアに回答して
います。理科の授業では習わない虫たちの不思議な生態や、嫌われ者の害虫の魅力にも触れることができる、好奇心あ
ふれる昆虫大好きキッズのための一冊となっています。虫屋なら思わず吹き出してしまう珍「質問」や、どのように回答し
てよいか考えもつかない「質問」にも、3名の監修者の方が丁寧に回答しており、十分大人も楽しめる内容となっています。
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種を記載する 生物学者のための実際的な分類手順
ジュディス・E・ ウィンストン (著), 馬渡峻輔・柁原宏 (翻訳), 2008.
A5, 653pp., ソフトカバー.価格:7,800円+税
研究の過程で未記載種を発見した研究者が、新種記載論文を執筆する上で必要となる背景調査の方法と、論文公表ま
での手順を解説することを主眼としています。
分類学を専門としない生物学者が、記載論文執筆の過程で出くわすかもしれない分類学的問題を提示し、そうした問題
を解決するための案内書となることを意図しています。
生物学や古生物学を学んでいる学生に実際的な分類学の基礎を紹介することも目的としています。
※長らく品切れになっていましたが、2020年7月末に増刷されました。
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クワバカ クワガタを愛し過ぎちゃった男たち
中村計, 2020.
新書判,248pp., 価格:940円+税
クワバカ―クワガタムシを愛し、人生のすべてを賭してしまった男たちのこと。ハブに咬まれても採集をやめない男、一回
の勝負に数十万円を費やす“闘クワガタ士”、採集のためにインドネシアへ移住した世界的コレクター。そんな男たちを
取材するうちに、著者自身もクワガタの沼へ少しずつはまっていった。そして、そのクワバカたちにも底知れない魅力を感
じていき―。少年時代を想起させ、なぜか羨ましさも感じさせる不思議な男たちを描く、傑作“昆虫”ノンフィクション。
(表紙そでの紹介文から)
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カイコの科学
日本蚕糸学会編,2020.
A5, 224pp. 価格:3,400円+税
カイコ,養蚕,そして絹について,起源から最新の話題までをそうそうたる執筆者陣による95のトピックスで紹介する蚕糸
科学の入門書となっています。特に「第7章シルクの利用」では、シルクに関する最先端の技術や利用が紹介されていま
す。
目次
第1章 カイコの起源と養蚕
日本とカイコ/多様なカイコの種類/…
第2章 遺伝のはなし
トランスクリプトーム/DNAが動く/カイコは眠る/…
第3章 カイコのくらしと体のしくみ
桑葉を食べるしくみ/体色と繭色のはなし/…
第4章 カイコの病気から学ぶ
白きょう病の研究/昆虫ウイルスで害虫退治/…
第5章 クワの利用形態とカイコの飼育
クワ作りは株作り/クワの多用途利用/…
第6章 カイコの機能利用
カイコを食べる/カイコを使って農薬を開発する/…
第7章 シルクの利用 ―現在・過去・未来―
日本の近代化を支えた養蚕/繊維の女王シルク/…
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寄生バチと狩りバチの不思議な世界 ※弊社・発行元もとに完売
前藤薫編,2020.
A5, 324pp., オンライン版付き. 価格:2,800円+税
詳しくは⇒こちら
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アフリカ昆虫学 生物多様性とエスノサイエンス
田付貞洋・佐藤宏明・足達太郎(共編), 2019.
A5, 322pp., 価格:3,000円+税
乾燥状態で何年も生存するネムリユスリカ、今世紀になって発見され有名になった生きた化石のカカトアルキ、巨大な
大顎をもつ狩りバチなど珍奇な昆虫の多いアフリカ。
本書は、様々な研究者たちが様々な切り口から研究したアフリカの昆虫学についての知見を寄稿したかなり濃密な内
容の1冊です。
混作と農業害虫、貯穀害虫の生態と管理といった農業害虫に関わる章や、ヒトマラリア原虫を媒介するハマダラカの生
態と蚊帳を使った対策といった感染症防除に関する章もあります。
詳しくは下記の目次をご覧ください。
目次PDF
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チョウが語る自然史 ―南九州・琉球をめぐって―
福田晴夫, 2020.
A5, 323pp., 価格:2,800円+税
チョウたちは、いつ、どこから来て、どうなったか?
謎の一つひとつを解く過程には、日本列島形成史、気候変動、植物相の変遷、ヒトの攪乱史などもからみ、壮大な
世界が広がります。チョウの故郷を訪ねてアジア、熱帯にまで範囲を広げた、元日本蝶類学会会長である著者60余
年の研究の集大成の一冊です。
※特に南方の昆虫相に興味のある方は、「第2部:南西諸島」は必見です。
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観察の記録六〇年 秘蔵写真が語る自然のふしぎ
矢島稔, 2014.
A5, 167pp., 上製本. 価格:1,800円+税
昆虫をはじめ生き物の面白さを語るのが上手な著者が、1950年代から撮りためてきた秘蔵写真と観察記をまとめた
一冊です。自然に肉迫する60年の観察人生は物語に満ちています。クロスジフユエダシャク雌やカバシタムクゲエ
ダシャク雌など、生態写真を撮影するのが難しい種の貴重な写真と発見記はとても新鮮に感じます。
本書中で紹介される写真はほぼフルカラーです。
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シーボルトが見た日本の水辺の原風景
細谷和海(編著), 2019.
A5, 284pp., 価格:3,800円+税
従来のシーボルト研究は、シーボルト自身にまつわる文化・歴史的分野と、彼が収集した生物模式標識に基づく分類学
的分野に注力されてきました。
本書はこれまでの学問領域とは異なる、シーボルトのコレクションを分類学的に再査した最新の知見と、ライデン自然史
博物館に所蔵されている未公開の文献資料を紹介し、彼の業績を見直すことを目指したものです。
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本と虫は家の邪魔 -奥本大三郎対談集
奥本大三郎, 2018.
四六版、260pp., 価格:1,800円+税
日本アンリ・ファーブル会理事長にして虫の詩人の館(ファーブル昆虫館)館長である奥本大三郎先生が各界の有名人達
と対談した内容をまとめた、対談集です。
下記目次を見て頂くと、いかに豪華なメンツがそろい踏みであるか分かるかと思います。
<目次>
第1部
古今東西・昆虫文学大放談! × アーサー・ビナード
僕らはみんな虫なんだ × ビートたけし
トンボ採りのノウハウを今のガキに伝えたい × 阿川佐和子
バッタ追いし、かの広っぱ × 田辺聖子
失われた絶対生物感覚を求めて × 長谷川眞理子
休憩
連載閑談 × 阿川弘之 × 北 杜夫
第2部
フランスかぶれ今昔 × 鹿島 茂
風土から見る、食卓、恋愛、美意識 × 内田洋子
ゴリラと虫から世界を見る × 山極寿一
独学のススメ × 茂木健一郎
感覚でとらえる≠アとの大切さ × 養老孟司
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不思議だらけ カブトムシ図鑑
小島渉, 2019.
四六版, 224pp., 価格:1000円+税
日本人にとってなじみの深いカブトムシ。
子どもから大人まで多くの人を虜にし続けています。
しかしながら、意外なことに研究はほとんど進んでおらず、人気の割に謎が多い昆虫でもあります。
カブトムシ研究者である筆者によって、最新の研究成果を紹介しながらその生態が解説されています。
カブトムシを狙う天敵やオスの喧嘩の意外なルール、蛹が振動する理由、幼虫が互いに引き寄せ合う謎など、興味深い
情報が満載です。表紙イラスト・挿絵は「ゆるふわ昆虫図鑑」のじゅえき太郎氏描き下ろしです。カブトムシの魅力と人間
との関係がわかる一冊です。
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法医昆虫学者の事件簿
マディソン・リー・ゴフ 著・垂水雄二 訳, 2014.
文庫, 288pp., 価格:900円+税
普通の昆虫学者だった著者が殺人現場へと乗り込み、「法医昆虫学」の第一人者となるまでに経験した数々の捜査を例に、
このまったく新しい捜査法を紹介する。 2002年発行の『死体につく虫が犯人を告げる』単行本が改題文庫化された。
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川辺の散歩昆虫記 とちぎの主要20川
稲泉三丸, 2019.
A5, 177pp, フルカラー, 価格:1,500円+税
「山登りで出会った昆虫たち とちぎの山 102山」の著者が、栃木県内の平野を流れる主な20河川の川辺、
河川敷を歩きながら目にとまった昆虫類について書きとめた昆虫記です。
シルビアシジミやカバシタムクゲエダシャクが生息する鬼怒川や、湿地性昆虫の宝庫である渡良瀬遊水地など、
栃木県の水辺の昆虫を概観するには最適の書籍です。
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日本昆虫記
大町文衛, 2019.
A6, 186pp., 価格:720円+税
本書は昭和34年発行の改版初版です。
日本に自然があふれていた昭和の少年たちを夢中にさせた、ミクロの世界に誘われる名エッセイです。
目出度い虫、光る虫、食べられる虫、臭い虫、薬になる虫、水に棲む虫など、身近な虫たちの生態が楽しく紹介されています。
文豪 大町桂月氏の次男である筆者が綴る、手のひらサイズの文庫です。
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イモムシの教科書
安田 守, 2019.
四六判, 224pp., 価格:1,800円+税
身近な生きものなのに知らないことだらけ。そんなイモムシに関するすべてを解説した一冊です。
イモムシの語源、蝶と蛾の違い、食べ物、巧みな擬態、天敵からの防御、見つけ方、観察のコツなどを、
豊富な写真とともに紹介します。
人気図鑑「イモムシハンドブック」の著者ならではのイモムシ愛が、そこかしこに垣間見える読み物です。
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高尾山昆虫記
〈私の大学〉テキスト版10
宮入芳雄, 2019.
四六判,158pp., 上製本. 価格:1,800円+税
林野庁の森林保護員として、高尾山周辺の国有林のパトロールを行っている著者が、
美しく妖しい昆虫たちのいとなみを、生態写真とともに綴ります。
春夏秋冬の大章の中に、アケビコノハ、ビロードツリアブ、アオバセセリ、ウスバシロチョウなど、
種ごとのトピックで紹介されています。
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シルビア物語
中村和夫, 2018.
四六判,145pp.+カラー4pp., 1,200円+税
シルビアシジミの発見と命名のロマンに満ちた物語。
この物語の主役は、英国人フェントンと日本人中原和郎の二人ですが、この二人の間に直接の結びつきは無く、江崎
悌三博士が不思議な形でこの二人の間を繋いでいるという。著書は退職後、思いがけない契機でこの話題に関わるこ
とになり、幸運と恵まれた出会いにより、この物語に繋がることとなった。
「物語」とされていますが、フェントンと中原和郎の軌跡をたどった濃い内容です。日本の近代的な昆虫学の開祖となる
石川千代松博士とのエピソードや、中原・江崎の関係などの当時の昆虫学を取り巻く状況から、著者の調査で得られた
情報により現代に繋げてゆく構成となっており、一気に読み終えてしまうことでしょう。
とちぎ昆虫愛好会「インセクト」に8回にわたり分載した内容に、追加手直しをほどこし、まとめられた1冊です。
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蠅たちの隠された生活
エリカ・マカリスター 著・桝永一宏 監修・鴨志田恵 訳, 2018.
四六判, 344pp., 価格:1,800円+税
大英自然史博物館の昆虫学者が解き明かす、愛すべきハエの世界に関する読み物です。
ハエがいないと、世界からはチョコレートやコショウが消え、動植物の死骸や排泄物で埋め尽くされてしまいます。
とかく忌み嫌われがちなハエですが、彼らは世界中のありとあらゆる環境に生息し、ときに授粉者、分解者、糞食者、
菌食者、そしてときには捕食者や吸血者として、私たちの暮らす世界を心地よいものにする手助けをしてくれています。
ハエ目には、ハエのほかカ、ガガンボ、アブ、ブユも含まれ、彼らは世界の昆虫総個体数のうち8.5%を占めるとされます。
人間の個体数と比べると、1人につき1,700万匹ものハエ目昆虫が存在していることになります。
そんな莫大な種数・個体数を誇るハエたちの生活は、謎と驚きに満ちています。
タフで、飛翔能力、行動力、適応力、繁殖力、あらゆる能力で驚異の姿を見せるハエたちの生活を、大英自然史博物館の
ハエ目のキュレーターである著者が愉快に親しみやすく、解説していきます。
ジワジワとハエがブームになりつつある今、読破しておきたい1冊です。
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論文を書くための科学の手順
山田俊弘,2018.
B6, 320pp., 1,800円+税
生物学者がまとめた、誰も教えてくれなかった科学の論理展開ガイド。
基礎編では科学研究と論文作成で必要とされる「仮説演繹の論理展開に沿って考えを進める力」を身につけ、応用編では進化理論
を中心に生物学を見つめ、「科学とは何か?」や「論理的とは何か?」について考えを深めます。さらに発展編では、具体例に触れながら
仮説演繹で科学研究を進める実践力を養います。科学の論理と手順を理解できる本です。
主な目次
【基礎編】
第1章 科学とは何か?
第2章 どうやって科学する?
【応用編】
第3章 生物学は科学なのか?
第4章 進化はどうして科学と言える?
【発展編】
第5章 仮説はどこからやってくる?
第6章 「適応しているから」という説明でいい?
第7章 何をどこまで示せば「わかった」と言える?
第8章 実践! 仮説演繹をやってみよう!
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ユリイカ 2018年10月号 特集「図鑑の世界」
三中信宏, 川上和人, 荒俣宏, 斎木健一, 小笠原鳥類, 2018.
A5, 253pp., 価格:1,500円+税
「詩と批評」の文芸雑誌、ユリイカの図鑑特集号。
動物、植物、昆虫から恐竜、怪獣、妖怪まで、ジャンルを問わず人々を魅了し続ける、めくるめく図鑑の世界に迫ります。
動物、植物、恐竜はもちろん、乗り物や鉱物、さらには怪獣や妖怪といった架空の存在に至るまで、
さまざまなジャンルの「図鑑」が古くから私たちを魅了してきました。
『リアルサイズ古生物図鑑』(技術評論社)や『ほぼ命がけサメ図鑑』(講談社)などの話題作が立て続けに登場し、
近年いっそうの盛り上がりを見せている図鑑の世界――その尽きせぬ魅力と奥深い愉しみを探ります。
※昆虫関係の懐かしい図鑑も掲載されていますので、興味のある方は一度手に取ってみてください。
目次PDF
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蜂と蟻に刺されてみた―「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ
ジャスティン・O・シュミット 著, 今西康子 翻訳, 2018.
200x140mm, 366pp., 価格:2,500円+税
100種類以上の昆虫に、1000回以上刺されてわかったことを詰め込んだ昆虫エッセイです。
ちまたを騒がせるヒアリ、夏の風物詩スズメバチとアシナガバチ、刺されたら最も痛いサシハリアリ……
お馴染みの面々から、外国の恐ろしいハチ・アリまで実際に刺されたシュミット博士。
その痛みを毒液や生態と関連させるというユニークな手法で、刺されると一番痛い昆虫、痛みの原因となる物質、ハチ・アリ類の防衛戦略と社会性の発達……
素朴なギモンから深遠な進化の歴史まで、ハチとアリの知られざる一面を明かしていきます。
:::::虫刺されの痛さの尺度「シュミット指数」:::::
虫刺されという現象の基本特性は「毒性」と「痛み」。毒性は生理学や毒性学の範囲だが、「痛み」は?
ながらく虫刺されの痛みが科学研究の対象になっていなかったことに気づいた著者は、自ら刺され、その痛みを記録することを考案。
痛みの強度をレベル1からレベル4の4段階とし、セイヨウミツバチに刺されたときの痛みをレベル2として基準に据えました。
この研究はそのユニークさから2015年にイグ・ノーベル賞を受賞しました。
:::::ハチ・アリ82種に刺されたときの痛さ一覧付き:::::
虫刺されの痛さをレベル1(弱)~4(強)にランク付けし、その痛さをユニークな記述で解説。
■ヒアリなんて、序の口!
・レベル1 ヒアリ――チクッとくる軽い痛み。
・レベル2 ホーネット(スズメバチの仲間)――ずしんとくる強烈な一撃。
・レベル3 シュウカクアリ――悶絶するほどの激痛が12時間以上続く。筋肉組織が次から次へとヒト食いバクテリアに破壊されていくみたいに。
・レベル4 サシハリアリ――目がくらむほどの強烈な痛み。かかとに三寸釘が刺さったまま、燃え盛る炭の上を歩いているような。
[付録より]
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NEW
ツチハンミョウのギャンブル
福岡伸一, 2018.
四六版, 350pp., 価格:1,700円+税
卵から産まれた約4000匹のうち、成虫まで生き残れるのは1匹か2匹と言われるツチハンミョウの生涯は、壮絶なギャンブルに満ち
ています。
雑誌「文藝春秋」に連載されている著者のコラム「福岡ハカセのパンタレイ パングロス」に加筆・修正を加えながらまとめた、ディレ
クターズカット版のコラム集です。
「ツチハンミョウのギャンブル」というトピックは本書に収録されている1コラムに過ぎませんが、大人の昆虫採集、オオミズアオを育
てる、東京のカブトムシなど、昆虫や生物学に関する内容が他にも収録されています。
装画担当の舘野鴻氏による素敵なカバーを見て、思わず手に取ってみたくなります。
<目次>
Chapter1 身近なサイエンス
ある産科医の物語/またまた円周
率/きれいな結晶の作り方
Chapter2 ピープル・オブ・サイエンス
ドクターノグチ/「数学の魅力」
を伝える二人
Chapter3 サイエンス健康論
ダイエットの公式/マヨネーズ
とピロリ菌/赤ちゃんが最初に
出会う他者/テロメアのサスペン
ス
Chapter4 大人の昆虫採集
虫オタク受難史/東京のカブト
ムシ/オオミズアオを育てる
Chapter5 フェルメールの謎が解けた
フェルメール作品の行方/突然、
現れた「聖女」/青の文化史
Chapter7 進撃の魔人トランプ
Chapter9 本の未来
カズオ・イシグロとお寿司/
君の名は。論
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昆虫たちの不思議な性の世界 進化するムシたちのラブストーリー
大場裕一 編, 2018.
四六版, 304pp., 並製本, カラー&モノクロ図版. 3,800円+税
何でもアリの昆虫の進化の根っこになっているものこそ「性」。あらゆる環境に適応・進化してきた昆虫の「性」をめぐるあらゆるテーマを「プロの虫屋」たちが紹介します。
メスをめぐるオスたちの激しい争い、わが子をまもるための巧みな子育て戦略、オスメスを決定する遺伝子の精巧な働きなど、昆虫たちの面白い行動や分子レベルの
仕組みなどが解説されています。文章、写真だけでは伝わりにくい情報を、およそ30箇所配置されたQRコードを通して紹介されています。
雌雄モザイクのノコギリクワガタといった珍しい昆虫から、蛍の幻想的な連続点滅、エンマコオロギの求愛と通常の呼び鳴きとの鳴き声くらべなど、動画・音声の視聴が出来ます。
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昆虫学者はやめられない -裏山の奇人、徘徊の記-
小松貴, 2018.
四六版, 192pp., 並製本, カラー写真. 1,400円+税
近所の裏山であらゆる生き物と戯れながら育った少年は驚異の観察眼を手に入れ、「奇人」と呼ばれる無双の昆虫学者となった。
深夜の森にガの交尾を見つめ、雪の中で擬態するトンボに感涙し、洞窟を這ってメクラチビゴミムシを探し、新種発見かと思いきや糠喜びで身悶えする。極小世界の神秘を写真とともに描く極上エッセイです。
本書帯より:『昆虫はすごい』の丸山宗利氏絶賛!彼ほど野外でさまざまな生き物を観察している日本人は他にあるまい。
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昆虫戯画 びっくり雑学事典
丸山宗利(文)・じゅえき太郎(漫画), 2018.
四六判, 172pp., フルカラー. 1,000円+税
虫界の強力タッグがお届けする、めくるめく虫の世界へようこそ!
カッコいい人気の虫には、完全無欠でないヒーローのようにちょっとトホホ…な一面があったり、嫌われ者のあの虫が、すごい特技をもっていたり…。
身近なのに、じつは知られていない虫の生態を人気昆虫学者・丸山宗利先生が解説。
イラストは、Twitterフォロワー数約14万人「ゆるふわ昆虫図鑑」の作者、じゅえき太郎氏書き下ろしの肩の力が抜けるイラストで、じわじわニヤリとさせられます。
もっと虫が好きになる、もっと世界が広く見える、驚きがいっぱいの一冊です。 総ルビつきなので、お子様へのプレゼントにもぴったりです。
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絶滅危惧の地味な虫たち 失われる自然を求めて
小松 貴, 2018.
新書判, 320pp., 950円+税
日本には名前がついているものだけで3万種近く、推定上は10万種の昆虫がいるとされています。
しかしその中には、絶滅の危機に瀕しているものがいます。保護活動が行われているものの、綺麗なチョウや人気の昆虫ばかり重要視されており、
小さくて地味な虫は、おざなりに扱われているのが現状です。そこで本書では、絶滅危惧の地味な虫たちにスポットライトを当てるべく、日本各地でそれらの虫を探しまわり、
発見するまでの格闘や発見した時の喜び、虫への溢れる思いが綴られています。
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したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界
宮竹貴久, 2018.
新書版, 232pp. 760円+税
性的対立というテーマは、近年世界中で新発見が相次ぎ、進化生物学界で論文が急増中のトピックです。
この分野の国内第一人者である昆虫学者が、四半世紀以上の長きにわたる自身の研究成果を紹介しながら、進化生物学の初歩から驚きの最新知見までを明らかにしています。
雌雄の繁殖戦略の違いによって生じる性的対立と対抗進化の世界を、昆虫学的側面から再検討されています。
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ダニ博士のつぶやき
青木淳一, 2018.
四六版, 208pp., 並製本. 1,600円+税
ダニ研究で知られる「ダニ博士」(著者の青木淳一氏)が街でみつけた気になる日本語、ちょっと変な日本語など、日本語にまつわるエッセイ95編&川柳集です。
「本当にあった、ちょっと怖い話」は、コワイです。
<目次>
T 人・心・行動
へそ曲り人間/戦中・戦後の学習院/知らないことの幸せ ほか
U 食べる・飲む
ダニチーズとギンダラ/あと何食/料理が育たない地 ほか
V 本当にあった、ちょっと怖い話
一人多い!/襟裳岬の怪/森の妖精 ほか
W 気になる日本語
青信号/御頭つき/お求めやすいお値段 ほか
X 意地悪川柳
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昆虫の交尾は、味わい深い…。
上村佳孝,2017.
B6, 128pp., 1,300円+税
学生時代の研究で偶然出会ったある交尾器の形態に魅せられ、飽くなき探究心から解明されていくさまざまな昆虫の交尾の謎を面白く紹介しています。
時には吸血昆虫を飼育するため自らの血を与え、徹底した観察と実験で真実を解き明かしてゆく知的探求サイエンス・エンタメノンフィクションです。
第5章では、2017年のイグ・ノーベル賞(生物学賞)を吉澤和徳・北海道大准教授らと共同受賞した研究材料の「トリカヘチャタテ」についても書かれています。巻末には袋とじ付。
主な目次
はじめに
第1章 オスとは? メスとは? 交尾とは?
[コラム] そこまでするか! ゲニタリ屋
第2章 交尾をめぐる飽くなき攻防
[コラム] 昆虫の性転換と雌雄モザイク
第3章 パズルは解けるか? 長―――い、交尾器の秘密
第4章 北へ南へ、新たな謎との出会い
[コラム] 現場をおさえろ! 交尾中の昆虫の固定法・観察法
第5章 主役はメス!――交尾器研究の最前線へ
あとがき
付録 昆虫の交尾器・精子を見てみよう!
図版の出典・参考文献
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カトカラの舞う夜更け
新里達也,2017.
B6(上製本), 256pp., 2,200円+税
詳細はこちら
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NEW
バッタを倒しにアフリカへ
前野ウルド浩太郎, 2017
新書版, 378pp. 920円+税
バッタ博士として知られている著者が、アフリカ・モーリタニアへ旅立ち、バッタ被害を食い止めるための激闘の日々を綴った一冊です。
単身アフリカへ行ったら大干ばつに遭遇してバッタがいなくなっていたり、無収入や貯金を切り崩した生活に苦悩したり…現地での研究活動に
ひた走る著者に、次々と襲いかかる多くの困難に立ち向かっていく勇ましい姿がそこにはあります。サバクトビバッタの研究活動に打ち込み、
その功績として現地のミドルネーム「ウルド(○○の子孫の意)」を授かります。人生の全てをバッタに捧げているといっても過言ではありません。
第8章にある、緑色の全身タイツに身を包みバッタの大群に身を捧げる姿は、子供の頃からの著者の夢「バッタに食べられたい」を叶えるための
彼流の「バッタ愛」なのかもしれません。百聞は一見に如かず、一読すれば著者の強烈な生命力と凄味が感じられることでしょう。
【目次】
まえがき
第1章 サハラに青春を賭ける
第2章 アフリカに染まる
第3章 旅立ちを前に
第4章 裏切りの大干ばつ
第5章 聖地でのあがき
第6章 地雷の海を越えて
第7章 彷徨える博士
第8章 「神の罰」に挑む
第9章 我、サハラに死せず
あとがき
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昆虫こわい[カラー版]
丸山宗利, 2017.
新書判, 263pp. 1,000円+税
「昆虫はすごい」「ツノゼミ -ありえない虫-」などの著書でお馴染の丸山宗利氏が送る昆虫旅行記。
体長わずか数ミリメートルの昆虫を求めて、アマゾンの密林や広大なサバンナへと世界を旅する著者は数々の恐ろしい目に遭ってきた…。
ペルーでは深夜の森で、帰り道の目印に置いた紙片をアリに運ばれ遭難しかけたり、カメルーンではかわいい顔したハエに刺されて死の病
に怯えたり、フレンチギアナでの虫採りが楽しすぎて不眠症になったり…。「昆虫こわい」と半ば本気で、半ば興奮を戒めるためにつぶやく
著者の旅を追ううちに、虫の驚くべき生態や知られざる調査の実態がわかります。掲載写真は200枚以上、フルカラーです。
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すごい進化 「一見すると不合理」の謎を解く
鈴木紀之, 2017.
新書判, 272pp. 860円+税
昆虫の進化の謎に関する読み物です。スズメバチにうまく擬態しきれないアブ、他種のメスに求愛してしまうテントウムシのオスなど、一見
不合理に見える生き物たちの行動の意味や疑問に迫ります。
「ハンディキャップ理論」「赤の女王仮説」や、最新の仮説も紹介されています。
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珍奇な昆虫
山口進, 2017
新書判, 290pp.(オールカラー) 1,000円+税
「ジャポニカ学習帳」の表紙写真を発売から40年以上にわたって撮り続けてきた著者が、抑えきれないほどの好奇心のおもむくままに綴る
世界の昆虫探訪記。他人の子を食らうチョウ、タケノコが主食のカブトムシ、ゾウの糞の中で育つ巨大フンチュウ、“音”でコミュニケーション
するアリ……奇妙で面白い昆虫たちの世界を、希少なシーンをとらえた写真とともに紹介する。
<目次>
第1章 東南アジア〜最も多様性に富む地域
第2章 オセアニア〜固有種の王国
第3章 中南米〜巨大昆虫を育む森林地帯
第4章 アフリカ〜砂漠に生きる小さき者たち
第5章 日本〜意外な昆虫大国
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生態学者・伊藤嘉昭伝 もっとも基礎的なことがもっとも役に立つ
辻和希(編), 2017
A5, 421pp., 4600円+税
生態学界の革命児と呼ばれた、伊藤嘉昭博士(1930-2015)の55人の証言による伝記で、戦後日本の生態学の表裏の歴史が概観できる
科学史資料となっています。伊藤博士は、日本の生態学の近代化と国際化に貢献した戦後最大の立役者です。
農林省農業技術研究所、沖縄県農業試験場、名古屋大学、沖縄大学と50年にわたる研究生活のなかで、個体群生態学、脱農薬依存害
虫防除、行動生態学、山原生物多様性保全と、近代化された生態学の新時代の研究潮流をつねに創り続けた、伊藤博士にまつわる様々
なエピソードが記されています。
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虫塚紀行
柏田雄三, 2016
四六判, 248pp.(うちカラー4pp.) 1,800円+税
全国の神社や寺などにある様々な虫塚約80か所、歌碑・句碑約34か所を紹介する、本邦初の虫塚ガイドブックです。
虫塚、虫供養塔、虫感謝・記念碑などの、古くから人と虫と自然の強い結びつきについて、存在理由、姿・形などの現況を豊富な写真を加えて
解説されています。北海道から沖縄まで、バッタ塚やヒメハルゼミの碑、とんぼ塚、ミバエ根絶之碑など、供養や祈祷、記念するものなど多く
の種類をまとめた一冊です。
<主な目次>
MUSHIZUKA GRAFFITI
第1部 各地にみる虫の慰霊碑・供養碑・感謝碑・記念碑
第2部 虫に関連する唱歌、童謡などの歌碑・句碑
ほか
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虫の目になってみた たのしい昆虫行動学入門
海野和男, 2016
四六判, 207pp(カラー写真約130枚)1,600円+税
スケールはミニマム、生き方はダイナミック。小さな脳しか持たない彼らの合理的な生き様を、昆虫写真家の第一人者である海野和男氏
が昆虫目線で綴 ります。
人間の200分の1の大きさしかないテントウムシの世界、昆虫のみている世界、人と昆虫の色彩感覚の違い、昆虫の見えている色の世界
の視覚化、昆虫の 聴覚と嗅覚、アリと好蟻性昆虫、アリと共生する植物の関係、枝葉やコケに擬態する昆虫、死に真似をする昆虫、有毒
昆虫や敵に擬態する昆虫など、昆虫目線になって初めてわかる様々な驚きが満載の一冊です。
カラー写真が豊富に使われているので、読みやすい内容となっています。
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わくわく昆虫記 憧れの虫たち
丸山宗利(著), 山口 進(写真),2016
A5, 128pp.(フルカラー)2,000円+税
注目の昆虫学者 丸山宗利氏と、ジャポニカ学習帳表紙の写真でもおなじみの山口進氏がコラボレーションした、
昆虫学者の原点を紐解く虫写真エッセイの決定版です。ダイコクコガネ、ゲンゴロウ、ギフチョウ、ミヤマクワガタ、
タマムシ、タガメなど、幼少の頃に夢中で追いかけた虫たちが、懐かしい記憶とともに蘇ります。
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虫のすみか―生きざまは巣にあらわれる
小松貴, 2016.
四六判, 352pp(フルカラー) 1,900円+税
私たちが気づかないだけで、庭先や道ばた、土の中は、虫たちの不思議な巣であふれている(本書帯より)。
虫にとって家の確保は死活問題です。天敵や自然から身を守るため、虫たちは身の回りのあらゆるものを使って家をつくります。
ヒョウタン型の巣をまとうマダラマルハヒロズコガ、イチジクの受粉を手伝いながら住処とするイチジクコバチ、落ち葉や砂粒で巧妙に
巣を作るトビケラの仲間など、本書では著者が日本中、世界中を飛び回って目にした、虫たちのリアルな生き様が紹介されています。
読み物の書籍としては珍しくフルカラーの写真がふんだんに使われている一冊です。
「裏山の奇人-野にたゆたう博物学」、「アリの巣の生きもの図鑑」の著者小松貴氏の最新刊となります。
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招かれざる虫 食べ物につく害虫の科学推理ノート
兵藤有生(著)・林晃史(監修),2016.
四六判, 248pp(カラー8pp.含む) 1,700円+税
しっかり保管していたのに、ある日突然食品から虫がでた、という経験はないでしょうか。
虫は放置すれば増えつづけてしまいますから、そのような一刻の猶予も許されない事態に知識が有ると無いとでは大違いです。
本書ではそんな害虫を犯人に見立て、「虫探偵」と称される著者が、動機や侵入経路を推理します。
著者が半世紀におよぶ現場のなかから思い出深い「事件」を厳選して紹介し、発生源の特定にいたる過程から、功を奏した予防策まで、
昆虫に関する知識と現場に残された手がかりを総動員して、食品につく虫たちの正体を暴き出します。
巻末には、悪逆非道の限りを尽くす賞金首の害虫たちの指名手配書が収録されています。
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カブトムシゆかりの虫活! 虫と私の○○な生活
カブトムシゆかり, 2016
四六判, 128pp., 1,600円+税
虫のことを楽しく知りたい、親しみたい。根っからの虫好きで知られる著者が、少女時代から現在にいたる虫との付き合い方、見方など、
虫とのハッピーライフの過ごし方を紹介します。やってみたくなるオリジナル飼育法や観察法、貴重な昆虫たちとの出会いなどが紹介さ
れており、虫目線で繰り出されるエッセイ・エピソードは必見です。虫と楽しく付き合うヒントがぎっしり詰まった1冊です。
※部数限定でサイン本が入荷しています!サイン本ご希望の方は「サイン本希望」とご明記下さい。
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平林さん、自然を観る
平林浩, 2016
四六判, 191pp.(上製本), 1,700円+税
信州の野山や、著者が日常を送る東京で見つけた自然を活写する観察記です。50年以上にわたり子どもたちに科学を教え続けている
著者が、その知見を携えてゆっくりと自然のなかを歩き、探し、眺め、そして「観る」ことで見えてくる生物の生態や行動の面白さを紹介
した、読みやすい1冊です。
「まさに、左手にサイエンス、右手にロマンの人だ」との本書帯に目を引かれます。
クロスズメバチの巣探し、糸によって進化するクモなど、虫に関するエピソードも収録されています。
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山登りで出会った昆虫たち とちぎの山102山
稲泉三丸, 2015
四六判, 316pp., 1,800円+税
栃木県の県北の山39、日光の山23、前日光・足尾の山20、県央・県東の山18、県南の山25、合計102山と、そこで出会ったさまざまな
昆虫たちについて紹介しています。
巻頭には登った山(標高と市町村名あり)とその位置図を掲載。各山の紹介では、登山日、天候、コースが示されており、昆虫の生態・
標本写真を加えた臨場感あふれる解説が魅力です。読み終われば、思わず虫採り・山歩きしたくなる一冊です。巻末に本書に登場す
る900種ほどの昆虫類和名索引あり。フルカラー。
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遺伝子から解き明かす 昆虫の不思議な世界 地球上で最も繁栄する生き物の起源から進化の5億年
大場裕一・大澤省三・昆虫DNA研究会 編, 2015
四六判, 621pp.(カラー100ページ以上) 4,500円+税
地球の様々な環境に適応し生息する昆虫の進化を、DNA配列など分子レベルで解き明かす、一般向けの昆虫関連書です。
カゲロウやトンボ、ハチにチョウ、さらにカブトムシやクワガタムシまで、広範な昆虫の世界を各分野の第一人者が、昆虫DNA
研究の本質を多様な視点から解説しています。カラー100ページ以上の写真やイラストを用いて解説されており、各章末には、
分子生物学の基礎知識などがコラムで解説され、充実した内容です。
第T部 分子系統樹が解き明かす昆虫の進化ドラマ
1章 昆虫の起源と初期の進化 - 昆虫類のバイオヒストリーを記録するDNAの世界
2章 分子系統樹にみる甲虫の進化様式 - 静の進化と動の進化の世界
3章 日本の地史と昆虫相の成立 - 地理形成に由来する進化の世界
4章 日本における昆虫類の分布と棲みわけ - 時季や地理に由来する種分化の世界
第U部 めくるめく昆虫の多様な生きざま
5章 イチジクコバチにみる昆虫と植物の共進化 - 〈1種対1種〉関係の進化の世界
6章 チョウにみる進化と多様化 - DNAによって解明される分化・擬態・共生の世界
7章 昆虫の奇妙で多様な生活史 - 複雑な様相をみせる昆虫の生態の世界
8章 多様性に満ちた甲虫の進化 - 変容する形態・機能の世界
第V部 分子レベルで明かされる昆虫進化の不思議
9章 クワガタムシの大顎・カブトムシの角の発生メカニズム - 使いまわされる遺伝子と形態進化の世界
10章 チョウの斑紋形成とその進化 - 昆虫界に彩りを与える遺伝子の世界
11章 ホタルが光を放つとき - タンパク質の進化がもたらす多様性の世界
12章 チョウの〈味覚〉と産卵行動 - 本能行動を支える遺伝子の世界
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だましのテクニックの進化 昆虫の擬態の不思議
藤原晴彦, 2015
四六判, 206pp.(カラー4pp.) 1,800円+税
昆虫の擬態は数十万年、数百万年という長い歳月をかけた「進化の産物」です。擬態の背景にある遺伝子や分子の働きに着目
した本はこれまでほとんどありませんでした。
本書は分子生物学者である著者が「昆虫の騙しのテクニックがどのように進化したのか」を、生物現象の背景にある分子や遺伝
子のメカニズムに着目して解き明かそうとした新しい試みをまとめた一冊です。
読み物として楽しめると同時に、分子生物学やゲノム解析を用いた最新の擬態研究も紹介されており、進化的視点から擬態の
新たな魅力を感じとってもらおうという期待が込められています。
<目次>
はじめに 3
プロローグ 12
第1章 昆虫にとっての擬態 15
第2章 さまざまなものに化ける!昆虫の面白い擬態 35
第3章 ダーウィンの時代の擬態研究 55
第4章 昆虫の擬態はなぜ緻密なのか 71
第5章 アゲハチョウに見る擬態の不思議 95
第6章 日本で進む昆虫の擬態研究 167
第7章 新たな擬態の世界 185
おわりに 204
参考文献 205
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昆虫はもっとすごい
丸山宗利・養老孟司・中瀬悠太, 2015
新書版, 252pp.(カラー8pp.) 800円+税
本書は、驚くべき現象の多い昆虫の世界を著者達が対談形式で紹介した1冊です。
アリと共生する昆虫が専門の丸山氏、無類の虫好きである養老氏、寄生性昆虫研究者の中瀬氏による夢の「虫屋トリオ」が、
昆虫の世界の魅力を語ります。アリの匂いや動きを真似て巣に居候するハネカクシ、交尾のためにわずか数十分の命を懸ける
雄と寄生先から一生外に出ない横着な雌のネジレバネ、何の意味や役割があるのか全く分からない奇妙な形をしたツノゼミ等々。
昆虫の多種多様な形態・生態や関連する植物や自然環境まで、興味をそそられる話題が満載です。
目次
第1章 昆虫の面白すぎる生態
第2章 社会生活は昆虫に学べ!
第3章 あっぱれ! 昆虫のサバイバル術
第4章 昆虫たちの生きる環境は今?
「昆虫はすごい」はこちら
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虫屋さんの百人一種 ―本当の虫好きが選ぶ日本の名昆虫100―
奥本大三郎 監修, NPO日本アンリファーブル会 著, 2015
四六判軽装, 128pp.(フルカラー), 1,600円+税
NPO日本アンリファーブル会のメンバー百人が一人一種を選んで書いたエッセイ集。
日本の名昆虫100種について、美しい生態写真を使った100通りのレイアウトで、見応えのあるいまだ見たことのない昆虫本。
冒頭のマンガ、「虫屋さんあるある見聞録」は虫屋の誰もが経験のある、または聞いたことのある内容で、おもわず含み笑いをしてしまいます。
一人一種ずつの渾身の内容なので、安価で読みごたえのある良書である。
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虫の虫
養老孟司, 2015
132 x 188mm, 184pp.(カラー写真110枚, モノクロ写真等5枚),
通常版:1,500円
DVD付き特装版:2,800円+税
奇妙な虫の生態写真満載の「虫の虫交遊録」、長年、虫と向き合うことで育んできた深い思索の一端を説き明かす「虫を見る」、
珍事件あり世界初の新発見あり生命の危機ありの波瀾万丈な旅行記「ラオスで虫採り」とオールカラーで盛り沢山の虫採りエッセイ集です。
特に本書籍の半分ほど占める「ラオスで虫採り」は、虫屋なら一気に読んでしまうような格別な面白さがあります。
※ご注文の際は「通常版」または「DVD付き特装版」の希望をご連絡ください。
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4億年を生き抜いた昆虫
岡島秀治, 2015
105 x 175mm, 224pp., (カラー写真204枚, モノクロ写真・イラスト他17枚) 1,050円+税
92万種類以上いる昆虫は、種ごとに異なった形質をもち、異なった生活を営んでいる。
本書は昆虫の起源や進化をはじめ、形態、生活戦略、生態などを簡略的に解説しており、代表的な日本の昆虫の造形美などを美しい生態写真で
紹介している。各分類群ごとの特徴がわかりやすい文章で書かれており、専門家が読んでも楽しめる一冊である。
目次 第1章 昆虫とは何か?/第2章 昆虫の驚くべき特殊能力/第3章 昆虫たちの生態図鑑
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蝶日記 シリーズ (各100部限定印刷)
阿倍胡蝶麻呂(文)・真喜多 治幸(画)
第1巻(A5版、B5判をお選びください):2,500円+税
第2巻:2,500円+税
詳しくはこちら
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絵でわかる昆虫の世界 進化と生態
藤崎憲治, 2015
A5, 197pp. 2,200円+税
昆虫の形態、交尾や社会形成、人間社会にもたらす恩恵まで、
虫屋なら一度は耳にしていることも多い内容だが、最新の学術用語が精密イラストとともにわかりやすく解説されている。
目次PDF
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生物の生存戦略 われわれ地球生物ファミリーは いかにして ここに かくあるのか
立花隆, 2008
A5, 226pp., 2,200円+税
本書は、地球が多種多様な生物で満たされている理由と今後の変遷の予測について、
宇宙の始まりや生命誕生の時代にまで遡り、最新の生物学と進化学の立場から分かりやすく解説しています。
昆虫の分野では「昆虫の起源と進化」について、昆虫の繁栄とその理由、昆虫の先祖、オサムシの系統進化と地史の関連など様々な切り口から解説。
「共生と生物進化」の項ではアブラムシの体内で共生する細菌の栄養共生、シロアリの消化共生、共生真菌を持つジンサンシバンムシやマルカメムシ類、共生細
菌による宿主昆虫の性転換機構、吸血性昆虫類の細胞内共生細菌など、興味深い内容が満載です。
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虫博士の育ち方 仕事の仕方-生き物と遊ぶ心を伝えたい
高家博成(文)・中山れいこ(編集・解説), 2014
A5, 303pp. モノクロ,写真・イラスト多数, 1,800円+税
多摩動物公園の昆虫園に勤務し、昆虫飼育専門家でラジオの子供電話相談室の相談役としても活躍された著者高家博成氏の
様々な昆虫の飼育話・体験話・ワクワク話・なるほど話などなど、盛り沢山の読物です。
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漫画・うんちく書店 ※弊社・発行元もとに完売
室井まさね, 2013
新書, 191pp. 840円+税
魅力的な環境を維持するためには努力を惜しまない書店の人々には、語りたくなる奥深い話がいくつもあります。
本書は、書店を舞台にどこからともなく現れてはうんちくを語る男「雲竹雄三」が書籍と書店にまつわる「うんちく」を熱く語る1冊です。
本書を読めば、書店を訪れるのがもっと楽しくなることでしょう。
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昆虫はすごい(全面帯特装版)
丸山宗利, 2014
新書版, 238pp.(カラー8pp.) 780円+税
昆虫の世界には驚くべき現象がたくさんありますが、本書ではその中でも特に面白い昆虫の一場面が紹介されています。
著者が「はじめに」に紹介しているとおり、本書は人間の文化的な行動を題材として、昆虫の行動を紹介するという新
しい視点で昆虫の行動を紹介しています。特に繁殖行動については、贈り物、結婚詐欺、同性愛、貞操帯、子殺しなど、
人間界でも話題になる内容で紹介されていることに興味をそそられます。
<目次>
第1章 どうしてこんなに多様なのか
第2章 たくみな暮らし
第3章 社会生活
第4章 ヒトとの関わり
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観察する目が変わる昆虫学入門
野村昌史, 2013
A5, 224pp. 1,700円+税
タイトルの通りこれから昆虫について知りたい・観察したい方向けの入門書です。
昆虫の分類や体のつくり、生活史など基本的な事項を生態写真や図を用いてわかりやすく解説。
森や畑、公園などさまざまな環境で行う昆虫観察のポイントやヒントが書かれています。
巻頭にカラー生態写真96枚(16pp)、モノクロ写真125枚(生態写真、環境写真、植物を含む)を掲載。
巻末には事項索引と昆虫名(和名)索引あり。
<目次>
第1章 昆虫とはどのような生物なのか?
第2章 昆虫の生活
第3章 昆虫の観察を楽しむために
第4章 農業と昆虫
第5章 都市の昆虫
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光と影 私の点描画-チョウの生態を主とした作品集-
浜栄一, 2014.
四六判, 207pp.1,800円+税
一本の水性ボールペンから描かれる繊細な点描画の作品集。
10歳でチョウに魅せられて以来、半世紀以上にわたってフィールドを記録した伝説の「浜ノート」から、
チョウを中心に草花、動物の点描画70点がエピソードとともに厳選掲載されています。
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図鑑大好き! あなたの散歩を10倍楽しくする図鑑の話 ※弊社・発行元ともに完売
千葉県立中央博物館監修, 2014.
A5, 111pp.2,000円+税
千葉県立中央博物館・企画展「図鑑大好き!」の公式展示解説書。
国内で刊行された図鑑の歴史・作り方・工夫などから、身近な自然の散歩・探検に最適の図鑑を案内する。
昆虫関係は、「思い出の図鑑を語る」では、やくみつる「昆虫の図鑑」、「図鑑をつくる人々」では
藤田宏「世界のクワガタムシ大図鑑」、「使える図鑑」として「日本の昆虫1400」などを紹介。
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昆虫記者のなるほど探訪
天野和利, 2014
A5, 176pp. 1,800円+税
著者が、奥本大三郎氏、養老孟司氏、鳩山邦夫氏、メレ山メレ子氏など著名な方々に取材し、
カラー写真や解説とともにまとめた一冊です。巻末には著者がタイやベトナム、台湾を訪れた
際の探虫記を掲載。また、採集・観察・イベント開催などの昆虫名所情報も複数紹介しています。フルカラー。
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ときめき昆虫学
メレ山メレ子, 2014
四六判, 312pp 1,600円+税
現代の虫愛づる姫君、メレ山メレ子が綴る、素敵な虫ワールド。不思議や驚きの多い虫の世界ですが、
どう楽しんでよいか分からない方も多いはず。そんな方へ送る、虫にハマるスイッチが満載の一冊です。
メレ子さんが様々な虫に出会うエピソードを取材風にまとめた文中には、虫界の錚々たる人物達も登場し
ます。クモ相撲やダニのチーズなど、虫好きでも聞き慣れない内容もあり、初心者のみならず誰でも楽し
く読める一冊です。巻末にはメレ子さんが本書中で訪れた虫に関するホットスポットをまとめた虫マップ、
虫との出会いの季節を簡潔にまとめた虫ごよみ、
虫写真の撮りかたなど有用な情報が詰まった「昆虫便利帖」を収録。
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4年間女子大学生に書き送った160通の手紙から
小林一彦(文),小林京子(編), 2013
A5, 327pp 1,200円+税
昆虫研究家で高校教師であった小林一彦氏が終戦から17年後(昭和36-40年にかけて)、生徒であった三村京子氏に
送られた160通の手紙。小林一彦氏が残した遺言が、この手紙を本にすることでした。
そんな想いのつまった本書には、日々の報告のみならずフィールドでの体験談や虫の研究に関する事柄が書かれており、
読み進めていくうちにいつしか手紙であることを忘れてしまうほど濃厚な内容です。
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毎日が楽しくなる「虫目」のススメ 虫と、虫をめぐる人の話
鈴木海花, 2013.
A5.フルカラー176pp. 1,900円+税
虫好きの女性の目線で語る「日々虫目」編では、採集記、飼育記、虫愛づる姫たちとの交流を紹介。「或る図鑑をめぐる人
々を訪ねて」では、カメムシ好きな著者が、原色カメムシ図鑑の著者たちのもとを訪ねる探訪記となっている。旅も虫目で
「虫目観光」編では、北海道、奈良、石垣島などへの旅行に加え、姫路のゴキブリホイホイの工場への取材は必見です!美
しい写真も豊富で、カメムシへの愛情が感じられる不思議な本です。
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沖縄昆虫誌
東清二著, 2013.
A5, 272pp. 2,800円+税
本書は、長年沖縄県の昆虫に携わってきた著者の集大成とよべる書。
第1章は沖縄における昆虫の方言からはじまる文化誌となるが、第2章琉球列島の昆虫相以降は、学術的要素が強くなる。
琉球列島の地史と昆虫相は必読。第3章は琉球列島を代表する昆虫100種を種別に解説(巻頭にこの100種がカラー写真で掲載されている)。
第4章沖縄産昆虫の研究史は、プライヤー、フェリエなどからはじまり、現代までの研究者の業績を紹介している。
応用関係の研究者の業績もまとまっており、いろいろな分類群の研究史はたいへん興味深い。
巻末の人名索引は200名ほどが掲載され、沖縄県の昆虫を対象とする研究者がいかに多いかを物語っている。
第5章はレッドデータおきなわに掲載された160種の昆虫リストが学名とともに掲載されている。
帯のコメントに本書は「沖縄の自然と昆虫を愛するすべての人へ」と書かれているが、まさにそのとおりの書籍である。
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昆虫学ってなに?
日高敏隆, 2013.
四六判, 251pp., 1,900円+税
地中生活の長いセミに生きる歓びはあるのか、そして如何に夏の到来を知るのか。
飛ぶのに4枚羽が能率的なのに2枚羽の昆虫が多いのはなぜか。
チョウはなぜひらひらと飛ぶのか。チョウは愛でられ、なぜ蛾は嫌われるか。
アリやハチたちの知られざる役割分担とは。光、闇寒暖など自然に鋭敏に感応し、
懸命に生きる小さな生命の驚異と不思議が紹介されている。
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東京 消える生き物 増える生き物
川上洋一, 2011.
新書, 203pp. 740円+税
いまや東京からは数百種の生物が姿を消そうとしているが、一方で、都会の環境に逞しく適応する動物たちも増えつつある。
新宿の高層ビル街でハトを狩るハヤブサ、行動力を駆使して23区に繁殖するハクビシン、排気ガスに強い街路樹を住拠にするアオスジアゲハ…。
その実態を知れば、大都会の姿がガラリと変わって見えるだろう。都市に栄える「野生の王国」を描く驚きの報告書。
<目次>
序章 生き物を見れば街がわかる
第1章 大都会で生き残るには
第2章 東京を狙う来邦者
第3章 しがみついた都心
第4章 野生の王国・江戸
第5章 それでも街は生きている
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虫から始まり虫で終わる
大澤省三 著, 2012
A5版 234pp. 2,800円+税
オサムシの分子系統の研究で知られる著者の、昆虫少年時代からの半生と、研究の内容についてがわかりやすく書かれている。
歴代の昆虫研究者写真入りで登場するので、楽しく読み進められる。図や写真はすべてモノクロ。
目次
第1章 虫一筋−名古屋大学入学まで
生い立ちと昆虫少年時代
第八高等学校時代
熊沢正夫先生
第2章 名古屋大学−留学−帰国
混沌の時代
山田常雄教授
卒業論文後 分子生物学へ
RNA研究
ロックフェラー医学研究所時代
千客万来
第3章 RNAとリボソーム研究
蛋白質合成系の研究の発展
sRNA(tRNA)
メッセンジャーRNA発見の前後
リボソーム研究ブームの到来(その1)
柴谷篤弘さんの思い出
リボソーム研究ブームの到来(その2)
リボソーム蛋白質の遺伝子地図作成
リボソーム研究者との交流
第4章 間奏 虫の会
分子生物学虫の会
アメリカとヨーロッパでの昆虫採集
第5章 リボソームの分子系統進化学
リボソームの分子系統進化学事始め
5SリボソームRNAの系統樹の完成と遺伝暗号の可変性の研究
第6章 遺伝暗号
遺伝暗号の偶然凍結説
コドン捕獲説提唱までの道(その1)
コドン捕獲説提唱までの道(その2)
遺伝暗号変化の過程とその一部の試験管内での再現
遺伝暗号の起源についての仮説
『生命の起源』国際シンポジウム
第7章 プラナリア
プラナリア
第8章 昆虫の進化
JT生命誌研究館におけるオサムシの分子系統の研究
昆虫(主として甲虫)の進化の様式
第9章 江上不二夫先生の教え
江上不二夫先生の教え
第10章 あとがき
「あらずもがな」のあとがき
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毒グモ騒動の真実-セアカゴケグモの侵入と拡散-
清水裕行・金沢至・西川喜朗, 2012
A5, 198pp. カラー口絵4pp. 1,800円 +税
1995年9月、大阪で外来生物の毒グモ・セアカゴケグモが発見され、「毒グモ騒動」が勃発した。不確実な情報に踊らされ
、正しい科学的知識に基づいて「いかに対応すべきか」という最も肝心な問題があいまいなまま、マスコミは興味を失い、
事実上の幕が下ろされた。この「毒グモ騒動」は未知の外来生物に対する日本人の反応の典型的な例で、日本特有の問題が凝縮されている。
はたして「毒グモ騒動」とはどのようなものだったのか、本書ではその真実について記されている。
目次
第1章 セアカゴケグモの発見と波紋 15
第2章 ゴケグモとはどのようなクモか 45
第3章 1996年以降の分布拡大 69
第4章 社会現象としての「毒グモ騒動」 95
第5章 外来生物としてのゴケグモとの付き合い方 121
第6章 クモと日本人 143
資料1 ゴケグモ類による咬傷被害例 158
資料2 ゴケグモ類に関する参考文献 164
資料3 ゴケグモ類を対象とした新聞報道・インターネット一覧 172
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大人になった虫とり少年
宮沢輝夫 2012,
134×192mm.259pp., 1,600円+税
養老孟司、山本東次郎、奥本大三郎、海野和男、白川英樹、岡田朝雄、中村哲、藤岡知夫、福岡伸一、北杜夫、茂木健一郎氏ら、
昆虫少年の時代をたどった、昆虫少年という文化を追求した渾身の書。
観察・採集の醍醐味はもちろんのこと、虫でつながる人と人との縁も随所で語られ、個々のエピソードはロマンに満ちた物語。
プロローグ
昆虫少年という文化-アーサー・ビナード氏に聞く 3
第1章 昆虫少年の系譜-バカの壁からクオリアへ 15
1.人生で本気になれるのは虫だけ 養老孟司 17
2.チョウが能舞台の英気を養う 山本東次郎 31
3.『昆虫記』前人未到の個人完訳へ 奥本大三郎 43
4.昆虫写真の世界トップランナー 海野和男 55
5.虫たちに学んだ科学の心 白川英樹 71
6.ドイツ文学と虫屋、知られざるつながり 岡田朝雄 91
7.昆虫はわたしの人生のとってほんとうに重要 中村哲 109
8.大図鑑が完成するまで死ねない 藤岡知夫 129
9.昆虫の森から遺伝子の森に分け入って 福岡伸一 143
10.どくとるマンボウが全国の虫屋に“遺言” 北杜夫 167
11.脳科学者の原点“少年ゼフェリスト”だった頃 茂木健一郎 193
第2章 昆虫少年の誕生と最期 217
手塚浩 兄テヅカヲサムシが見た風景 219
木下總一郎 虫屋の死に方 235
虫屋小史 明治・大正・昭和 244
エピローグ 255
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カブトムシとクワガタの最新科学 ※弊社・発行元ともに完売
本郷儀人・近藤隆史, 2012.
新書, 186pp. 740円+税
大きな角をもつカブトムシと、鋭い大顎のクワガタムシ。少年時代、彼らに熱中した男性は少なくないはずだ。
カブト対クワガタ、またミヤマ対ノコギリはどちらが強い?意外にも研究が進んでいない彼らの生態を愚直に追い続けてきた孤高の研究者による意外性満載の最新レポート。
進化論の研究が進んだいまだからこそわかる、カブトとクワガタのあまりにも面白い生態。
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恋するオスが進化する
宮竹貴久・近藤隆史, 2011.
新書, 190pp. 740円+税
いま学界で最もホットな「性的対立」について平易に解説した初めての本・自分のDNAを残すための男と女のあいだの戦争に、知的興奮が味わえる。
シュモクバエ、カブトムシ、ミツバチ、ウリミバエ、オドリバエなど様々な昆虫の交尾様式を例に、ヒトの事例も交えながらのストーリーが面白い。
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働かないアリに意義がある ※弊社・発行元ともに完売
長谷川栄祐・近藤隆史, 2010.
新書, 189pp. 740円+税
働き者で知られるアリ。しかし彼らの7割は実は働いておらず、1割は一生働かない。働かないアリがいるからこそ、
組織が存続していけるというのである。これらを発見した生物学者が著す最新知見からアリやハチなどの社会性昆虫の集団と個の快適な関係を学び取りたい。
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乾燥標本収蔵1号室 大英自然史博物館 迷宮への招待 ※弊社・発行元ともに完売
リチャード・フォーティ著, 渡辺政隆・野中香方子訳, 2011
四六判, 496pp.(カラー32pp.含む), 2,500円+税
1970〜2006年まで大英自然史博物館に在籍した著者が語った、標本、新種にまつわる珍奇な話から、ネッシー
や捏造事件、博物館スタッフの奇妙な行動などを暴露した読み物。人目に触れることのない膨大なコレクション
と、その狭間で蠢く研究者たち――潜水服姿で街をさまよう古生物学者、寄生虫を宿しては仲間に提供する微生
物学者、女子トイレを使い続けた蚊の研究者――浮世離れした彼らの生態など、大英博物館の裏側や奇人研究
者の異常なまでの収集欲が臨場感もあわせて、一気に読めてしまう面白さ。共感を覚える虫屋も多いはずです。
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カマモトチ 虫屋(わたし)の本棚
五十嵐英二, 2002.
B5, 220pp. (カラー図版1pp.) 2,857円+税
TSU・I・SO掲載の「昆蟲古書籍図譜(壱)(弐)(参)」などで知られる著者の待望の1冊。
図鑑からエッセイ、子供向きのものまで、著者所有の約400タイトルの日本で出版された昆虫書籍を紹介した貴重なデータ集。
発行日や体裁の詳細、表紙・中身のモノクロ図は古書探索の際に役に立つ。また著者独特の解説文に味わいがあり、
楽しみにしている方も多いはず。古書マニア以外の方にも是非読んで頂きたい一冊。ちなみに本書のタイトルは著者のお子さんが幼い頃、
カブトムシのことを「カマモトチ」と呼んでいた事による。なお、少部数の限定出版ですのでご注文はお早めに。
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鳴く虫文化誌 虫聴き名所と虫売り ※弊社・発行元ともに完売
加納康嗣, 2011.
四六判 156pp. 2,000円+税
江戸時代の日本人と鳴く虫のかかわりを中心に、ドイツの無く虫文化についても言及する。
日本の鳴く虫文化というと江戸に偏りがちだったが、本書では大阪の鳴く虫の名所や、大阪・京都での虫売りについても取り上げている。
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路傍の昆虫記―南九州の虫たちを追いかけて
成見 和総, 2006
A5, 183pp. 4p.カラープレート 1,905円+税
ハッチョウトンボやベニトンボ、コノハチョウ、トノサマバッタなど、南九州で観察することの出来る様々な昆虫を取り上げ、
その生態を写真付きで詳しく解説していま。昆虫観察、理科自由研究の方法他、分かり易く紹介されています。
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トミちゃんのいきもの五十番勝負 /手提げコウモリは電気冷蔵庫の夢を見るか?
富田京一(イラスト:山本匠), 2006.
B6, 224pp. 1,200円 +税
雑誌BE-PALの人気連載「なんでも飼ってやろう」を単行本化。ごく身近な生き物から、
「こんなの飼ってどうするの?」な意外な生物まで。著者は肉食爬虫類研究所の代表を務める生物研究者で、
軽妙な文章は気楽に読み進めることが出来る。カラー口絵10ページ。
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「ダーウィン展」図録
国立科学博物館(編), 2008.
A4, 130pp. 1,619円+税
東京で好評のうちに会期終了し、現在は大阪市立自然史博物館で9月21日(日)まで開催されている「ダーウィン展」の図録。
カラー写真多数掲載。弊社在庫20冊限り
※弊社在庫完売となりました(再入荷の予定はありません)
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生き物の持ち方大全 プロが教える持つお作法
松橋利光・神谷圭介,2007.
B6, 159pp. 1,600円 +税
いつ、どこで、どんな生き物に出会ってもいいように、安全で正しいさわり方、生き物とケンカしない持ち方を写真とイラストで紹介。
どこまでもまじめに、でも、どこか「ありえない」感じを匂わせつつ展開するややサブカル系生き物本。対象動物はウサギやカブトムシ、
クワガタ類などのペットから、サソリ、ハブといった有毒生物、タコやウナギといった野生動物までさまざま。
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白畑孝太郎 -ある野の昆虫学者の生涯-
永幡嘉之, 2007.
A5, 266pp. 1,700円+税
月刊むしの連載「極東ロシアの昆虫誌」や弊社発行「リシリノマックレイセアカオサムシ」でおなじみの著者待望の著作。
白畑孝太郎氏は警察官の職務の傍ら、昭和初期から山形県で昆虫調査を続けてきたアマチュア研究者。本書はその生涯を克明に追うルポルタージュで、
山形新聞に45回余に渡って連載され好評を博した評伝に克明な年譜や発表論文一覧を付し、知られざる「野の賢人」の姿を浮き彫りにする1冊。
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「ファーブルにまなぶ展」図録 ※弊社・発行元ともに完売
八尋克郎・桝永一宏(編), 2007.
A4, 152pp. 1,143円+税
北海道、東京とすでに巡回され好評の「「昆虫記」刊行100年記念日仏共同企画 ファーブルにまなぶ展」の図録。
ファーブルに関する展覧会はこれまで大小たくさん開かれてきましたが、本展がそれらと異なるのは、展示の企画段階から日本の5つの博物館
(北海道大学総合博物館、国立科学博物館、北九州市立いのちのたび博物館、滋賀県立琵琶湖博物館、兵庫県立人と自然の博物館)および
フランス国立自然史博物館が合同で取り組んでいること、また「ファーブルとその仕事」を扱うのみではなく、むしろその後の100年間の発展に
重きを置いた展示になっている点だとのことで、ファーブルの影響を受けた研究者を中心にその業績や「昆虫記」後の進展も紹介しています。
掲載写真・図や文字情報も多く、お買い得な1冊と思います。
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虫と人と本と
小西正泰, 2007.
A5, 519pp. 3,400円+税
昆虫文化誌や昆虫学史を専門とされ、「虫の文化誌」「虫の博物誌」「昆虫の本棚」などの名著で知られる著者が
、長年にわたり各雑誌等に発表した文章をまとめられた待望の1冊。
第1章「虫とかかわり合う」は、バラエティに富んだ昆虫エッセイ、第2章「あんな虫こんな虫」は、一般の読者を対象に昆虫を種別に紹介するエッセイで、
月刊誌「本」に同一タイトルで4年間48回にわたり連載されたもの。第3章「虫と人物と著作と」は、月刊誌「インセクタリゥム」に4年間48回連載、東西の昆虫家
のプロ・アマを問わず、後世に残るような本を著した人物について、その著作と評伝を書いたもので、本書の中核となっている。第4章「虫に魅せられて」は、
虫に魅せられた人や、その他の雑話を収録。第5章「日本人と虫の歩み」は、日本人が古代から現代まで虫と密接にかかわってきた軌跡をたどったもの。
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蝶の小径
三木卓, 2007.
B6, 251pp. 2,200円+税
現代日本を代表する詩人で昆虫に関する作品も多い三木卓氏の随筆集(「庭からきた声」(1974)、
「昆虫のいる風景」(1978)、「夏のよろこび」(1979)、「遠くまで見える道」(1980)、「海辺で」(1984)、
「海辺の博物誌」(1987))の中から、蝶蛾に関連するエッセイ31編を選んだもの。
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ゲッチョ先生の卵探検記
盛口満, 2007.
A5, 231pp. 1,600円+税
おなじみゲッチョ先生が、沖縄のNPO立の小さな学校「珊瑚舎スコーレ」の生徒たちと繰り広げる約百種類の卵をめぐる探検記。
「生卵って食べる?」から始まるストーリーは、読む人をぐいぐいと「卵の不思議な世界」に導く。
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里山の博物誌-虫の目、人の目、タヌキの目-
盛口満, 1993.
A5, 238pp. 1,455円+税
タヌキは世界をどのように見ているのだろうか。虫の目に世界はどう映っているのだろう。そして人の目は・・・。
それぞれの目がどちらに向けられるかで自然との関係は変わってくる。山と町の境としての里山は、人と生き物との交錯点だ。
飯能、自由の森学園周辺の自然の中で、タヌキ変死事件を追う生物教師"ゲッチョ先生"と生徒達の日に見えてきたものは?
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ドングリの謎 -拾って、食べて、考えた-
盛口満, 2001.
B6, 222pp. 1,500円+税
ドングリ好きの盛口少年が、やがて理科教師になり、ドングリにまつわるさまざまな謎を追求・考察。
そして日本最大のドングリとの出会いによって沖縄に移り住むまでを、ユーモラスに描く。
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ゲッチョ昆虫記 -新種はこうして見つけよう-
盛口満, 2007.
B6, 213pp. 1,500円+税
待望されていたゲッチョ先生による、まるごと1冊昆虫本。スギモト君、昆虫王、マルヤマ君ほか若手虫屋さんも登場。
南の島で繰り広げられるウミアメンボ、カマドウマ、ハネカクシの探索と虫屋さんとの交遊録。盛口氏イラストによるカラー口絵8ページ。
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冬虫夏草の謎
盛口満, 2006.
B6, 229pp. 1,600円+税
虫も好きだが虫から生える冬虫夏草も大好きなゲッチョ先生。鹿児島県屋久島の調査を中心に、
日本の冬虫夏草約46種をカラー口絵イラスト16ページで紹介。
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教えてゲッチョ先生! 昆虫の?が!になる本
盛口満, 2002.
B6, 168pp. 950円 +税
昆虫は謎だらけで秘密がいっぱい。そうだ、ゲッチョ先生に聞いてみよう!昆虫好きの親子で楽しめる一冊です。
虫って何? ガとチョウの違いは? 子どもたちの素朴な疑問に思わずナットクの名解答を繰り広げるゲッチョ先生。
たとえば…カタツムリの殻をとるとナメクジになる?セミは何年土の中にいるの?アメンボはどうして水に浮いてるの?
ミミズって虫?など、昆虫のオモシロイ秘密がいっぱい!
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教えてゲッチョ先生!雑木林は不思議な世界
盛口満,
2003.
B6, 167pp. 950円+税
人喰いキノコに虫捕りツツジ、エビフライ作りの名人まで。ドングリの木の下では、多彩な面々が魅惑のドラマを繰り広げています。
雑木林に囲まれた高台にある自由の森学園の理科教師、「ゲッチョ先生」こと盛口満さんが、生徒といっしょに雑木林のおもしろさをひとつひとつ発見していきます。
雑木林は人が作った自然でありながら、昆虫やタヌキ、キノコなどが集う、まさにワンダーランドだった!自筆のイラストもすばらしい。
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ぼくの世界博物誌 -人間の文化・動物たちの文化- ※弊社・発行元ともに完売
日高敏隆, 2006.
A5, 231pp. 1,400円+税
本書「帯・紹介文」より
動物にも植物にも虫にも、そして人間にもそれぞれの文化があり、生きるための戦略がある。動物行動学者が世界各地を巡り、
出会った不思議、暮らしの風景、人と自然との関係 ナチュラル・ヒストリーの視点から綴るエッセイ集。
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女子中学生の科学(サイエンス)
清邦彦(編著) 2007.
B6, 131pp. 1,143円+税
2005年刊行の同名タイトル本(下記)に清氏が新たにコメントを加えて刊行したもので、両者で内容が重複しています。
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女子中学生のサイエンス
清邦彦(編著), 2005.
B6, 124pp. 476円+税
大好評の既刊「女子中学生の小さな大発見」「同2」の続編。本書では二部構成になっており、「女子中学生の大発見・21世紀」は前2作同様、
女子中学生の理科レポートを短く要約したもので相変わらず爆笑を誘う(生徒によるイラスト多数掲載)。また、「女子中学生による科学講座」は、
定期試験などで編著者が生徒に出題した点数のつかない問題の回答を掲載。同じ質問にも生徒によって着眼点がこうも異なるかと感心させられる。
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公園と街はずれの自然観察
清邦彦, 2007.
B6, 158pp. 1,300円+税
自然観察会にはなぜ中高生は来ないのか。街の中でどんな自然観察ができるというのか。
本書は女子中高生との都市周辺での自然観察の実践報告であり、またガイドブックでもある。著者自筆のイラスト約100点掲載。
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蝶の風景
清邦彦, 2003.
B6, 133pp. 476円+税
好著「富士山にすめなかった蝶たち」で知られる著者のイラスト&エッセイ集。
蝶に限らず、自然一般・日常のことなど著者が個人誌に綴った文章を抜粋・改稿して1冊にまとめたもの。
掲載されたイラストは蝶・風景など120点余。風景イラストに関しては「蝶のいそうな風景、平成に残る昭和の風景」を選んだとのこと。
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山と雲と蕃人と −台湾高山紀行−※弊社・発行元ともに完売
鹿野忠雄, 2002.
A5, 438pp.(うち原色図版32pp.) 3,500円+税
名著「山と雲と蕃人と」が装いも新たに60年ぶりに復刻されました。カノミドリシジミなどで知られる鹿野忠雄ですが、
山岳界・民俗学など、38歳という短い生涯(正確には行方不明)の間に多方面で精力的に活躍した彼に強く惹かれる虫屋さんも多いようです。
オリジナルは古書市場でも高価であり、山崎柄根氏による伝記「鹿野忠雄−台湾に魅せられたナチュラリスト−」も既に絶版となっている現在、本書の復刻はうれしいものです。
復刻とは言いつつ、巻頭カラー32頁での台湾の山・生物の紹介(科博の鹿野コレクションよりタイプ標本写真1頁あり)や、年譜、登攀コース図、
注(20頁)、鹿野と山行を共にしたアミ族の若者トタイ・ブテンが語る生前の様子(24頁)、静子夫人のあとがきなど、100頁以上がオリジナルに無い追補となっており、
本書の価値を更に高めています。2002年一番のお勧め本。
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Panmixia第17号「特集:和名問題を考える」 ※弊社・発行元ともに完売
(昆虫分類学若手懇談会会報) 2012.
B5. 50pp. 1,389円+税
ルリクワガタ属の和名をめぐる考え方から始まり、学会や研究者間で大きな話題となった1冊。
和名に興味のある方必読の書。
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BIOSTORY Vol.15(2011年5月23日発行) ※弊社・発行元ともに完売
B5, 112pp. 1,500円+税
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昆虫の本棚 ※弊社・発行元ともに完売
小西正泰, 1999.
A5, 256pp. 2,000円+税
日本で出版された昆虫図書の中から100冊をピックアップして平易に解説。
昆虫図書ガイドとして現在最も役に立つ1冊。巻末に日本昆虫図書リスト(1,300冊)あり。
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ゼフィルスの卵 ※弊社・発行元ともに完売
池田清彦, 2007.
B6, 223pp. 1,500円+税
テレビ・雑誌等でもおなじみの構造主義生物学者・池田清彦氏が読売新聞山梨版、
北海道新聞ほかに発表したエッセイ(1998-2006)を1冊にまとめたもの。
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わっ、ゴキブリだ!※弊社・発行元ともに完売
盛口満, 2005.
B6, 218pp. 1,200円+税
北から南まで、日本列島はゴキブリ列島。52種ものゴキブリが、野外や人家にひしめいている。
日本各地を訪ね歩いて、家ゴキ、野ゴキを調べて回る。都市化が進むこの時代、彼らは、今や、
身近に潜む「最後の野生」ではないのか。いわれなき不名誉に悩む、ゴキブリの真実の姿を探る。
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女子中学生の小さな大発見2‐百足の足をかぞえてみました‐※弊社・発行元ともに完売
清邦彦(編著), 2001.
B6, 176pp. 1,200円+税
前著の続編。「Nさんの家の台所にはゴキブリではなくサワガニが出ます」「Kさんは顔の重さをはかりました。
1.25kgでした」「Tさんはシシャモの卵を数えてみようとしましたが、数えきれなかったようで「超いっぱいあった」などと言っています」 相変わらず笑いを誘う1冊。
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盛口満の怪しい直翅類 ※弊社・発行元ともに完売
盛口満, 日本直翅類学会編, 2003.
B5, 72pp., 571円+税
本書は「直翅類新聞」や「石のセミとゴキブリオモチャ」など、盛口氏が直翅類について綴った綺麗なスケッチを含むフィールドノートや体験談をまとめた合本。
怪しくも素晴らしい直翅類の魅力が詰まった一冊です。
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昆虫採集フィールド手帳 ※弊社・発行元ともに完売
松香宏隆(編), 2002.
発行:日本昆虫協会
文庫サイズ, 54pp. 857円+税
昆虫採集時に起こりるトラブルの解消を目的とした手帳。事前のトラブル回避のために、また万が一トラブルに巻き込まれた際の強い味方になる1冊。
フィールドに出ることが多い虫屋さんにはお勧めの1冊。携帯に便利な便利なビニール
カバーつき。
※掲載内容は発行当時(2002年)のものです。ご利用の際は発行後に施行された法令なども各省庁・自治体にご確認ください
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だれでもできるやさしい土壌動物のしらべかた 採集・標本・分類の基礎知識 ※弊社・発行元ともに完売
青木 淳一 2005.
102pp. 1,600円+税
靴で踏んでいる足もとには、実はとてもにぎやかな世界が広がっている! 土の生き物は
、おもしろい姿形をしたものがたくさん。一度楽しい世界を覗いてみませんか? 南方熊楠賞受賞のダニ学者による「土の虫しらべ」
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昆虫採集の魅惑 ※弊社・発行元ともに完売
川村俊一, 2002.
新書, 235pp. 750円+税
標本商として永年活躍されている著者独特の語り口が楽しい1冊。久々の昆虫本のベストセラーになる予感も。
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昆虫少年記 ※弊社・発行元ともに完売
柏原精一, 1996.
A5, 206pp. 1,165円 +税
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女子中学生の小さな大発見 ※弊社・発行元ともに完売
清邦彦(編著), 1999.
B6, 190pp. 1,200円+税
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女子中学生の小さな大発見 ※弊社・発行元ともに完売
清邦彦(編著), 2002.
文庫, 184pp. 400円+税
上記の文庫化。
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ぼくの東京昆虫記 高層ビルの空の下で※弊社・発行元ともに完売
海野和男, 1997.
A5, 123pp. 1,400円+税
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僕らが死体を拾うわけ−僕と僕らの博物誌− ※弊社・発行元ともに完売
盛口満, 1997.
B6, 238pp. 1,500円+税
死体にむらがるダニとたわむれ、ニッコリ笑って皮を剥ぐ。ナベで煮出して骨を取り出す。死体を前に先生と生徒が繰り広げる愉快な物語。
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生き物屋図鑑 ※弊社完売
盛口満, 2006.
A5, 283pp. 1,700円 +税
ゲッチョ先生こと盛口満氏がこれまで出会った数多くの生き物屋の中からごく一部の40種?を選んで面白おかしく紹介したエッセイ。
色々な虫を食べ比べる「虫食い屋」、砂漠に穴を掘って暮らしていた「毒蛇屋」、イッカククジラを追い続け、息子にイッカクと名付けてしまう「イッカク屋」、
カマドウマを探して洞窟で迷ってしまった「カマドウマ屋」など、その他にも骨屋、クマ屋、ヌメヌメ屋、コケ屋、貝屋、ドングリ屋など、一線を越えてしまった生き物屋たちが続々登場。好きな事にのめり込む素敵な人達のお話。
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