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ひこさんがらがら（文・写真：枝恵太郎）

皆さんは「ひこさんがらがら」のことはご存じでしょうか。今回は九州大学農学部昆虫学教室「ひこさんがらがらの会」が発行されている冊子のことをご紹介いたします。
最新号である「ひこさんがらがら13」は、昆虫学教室100周年記念号として2022年4月30日に発行されました。現在昆虫界で活躍されている昆虫学教室出身の第一線の研究者の方々による寄稿となっており、旧帝大昆虫学教室の歴史と伝統の重みが強く感じられる一方で、学生時代を振り返られている様子も多く掲載され、重鎮と呼ばれる先生方が当時いかに楽しく昆虫学教室で謳歌されていたかもわかる1冊となっています（とても羨ましい...）。私はこの冊子については1984年に発行された「江崎悌三著作集」（思索社）で知っていたのですが、続巻が発行されていることを最近まで知りませんでした。また、前号となる「ひこさんがらがら12」はゾウムシの研究であった故森本桂先生の追悼号となっていて、森本先生のお人柄や森本先生を取り巻くさまざまな人間模様が語られており、含蓄の深さが感じられる寄稿が多いように思います。残念なことに「ひこさんがらがら」の冊子体の残部は無いとのことですが、この12号と最新号13号はPDFで配信されています。下記九州大学のサイトからダウンロード可能となっています。
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/entomology/link.html

　　

写真左：書影（表紙は九州にゆかりのある方は縁起物である「英彦山がらがら」）
写真右：現在の昆虫学教室にかけられている「英彦山がらがら」（「ひこさんがらがら13」から）

【開催日】2022年7月2日(土)、3日(日)
詳細は下記展示会情報をご確認ください。
https://www.konchuuniv.com/

新型コロナウイルス感染防止のため、時間帯による入場予約制となっており、現在は7月3日(日)午後入場のチケットに若干余剰があるのみとなっています。
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