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大津波と里浜の自然誌
岡 浩平・平吹喜彦編,2021.
A5判、118ページ、 オールカラー 定価: 1,400円(税込・送料別)
東日本大震災で被災した仙台湾岸で10年間にわたって実施されてきた「砂浜海岸エコトーンの調査・保全活動」と、「ふ
るさと・里浜の復興まちづくり支援活動」のエッセンスが取りまとめられています。
動植物や歴史、コミュニティ、津波防災、景観を研究してきた専門家、自然環境の保全・利活用に携わる市民団体、ふる
さとの復興を主導する地域住民など、22名の関係者が集い、中高校生のみなさんにも手に取っていただけるように執筆
されたものです。
目次
砂浜海岸エコトーンの視点でとらえる 大津波と里浜(平吹喜彦・岡 浩平)
里浜が教えてくれたこと(岡 浩平)
「生きる術」を授かる、いとおしい海辺(平吹喜彦)
序章
ふるさと 新浜(遠藤源一郎)
1章 仙台湾を縁どる海岸と平野、そして大津波
第1話 仙台平野と砂浜海岸の成り立ち(松本秀明)
第2話 海岸と平野を襲った津波のメカニズム(裄V英明)
第3話 被災した海辺の植生へのまなざし(平吹喜彦)
コラム1 「育てる防潮堤」の取り組み(松島 肇)
コラム2 大津波後の野生動物の生息場所とそのつながりの縮小・孤立化(平山英毅)
2章 大津波からよみがえる植物
第1話 大津波による海岸林の破壊と多様な生息地の誕生(富田瑞樹)
第2話 被災した海岸林におけるすばやい植生再生(菅野 洋)
第3話 クロマツ海岸林から消えた植物、復活した植物(杉山多喜子)
第4話 小さな穴にすみ分ける湿地の植物(岡 浩平)
コラム3 仙台市新浜地区の海辺に残ったハマナス群落(杉山多喜子)
コラム4 仙台湾岸における海浜植生のマッピング(寺澤弘陽)
コラム5 砂浜海岸を支える植物たち(岡 浩平)
3章 大津波からよみがえる動物
第1話 枯れ木の住人 (五十嵐由里)
第2話 水たまりに生きる(五十嵐由里)
第3話 花でつながるシモフリチビコハナバチと海浜植物(郷右近勝夫)
第4話 残存海岸林で繁殖する猛禽類と生活環境の移り変わり(平泉秀樹)
第5話 タヌキも戻ってきた(高槻成紀)
コラム6 よみがえれ! 生命の宝庫、蒲生干潟(熊谷佳二)
コラム7 砂浜海岸で巧みに暮らすキオビチビドロバチ(郷右近勝夫)
コラム8 残存海岸林における繁殖期の鳥類相の移り変わり(平泉秀樹)
4章 自然と暮らしのつながり
第1話 クロマツ海岸林に支えられた新浜の暮らし(菊池慶子)
第2話 仙台市宮城野区沿岸部における土地利用の移り変わり(佐々木秀之)
第3話 人と人をつないだ海浜植生の復元活動(鈴木 玲)
第4話 持続可能でしなやかな景観再生をめざして(原慶太郎)
コラム9 海と陸をつなぐツバキから思考する(千葉 一)
コラム10 新浜・南蒲生地区の復興まちづくりに学ぶ(佐々木秀之)
おわりに
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