洞窟棲昆虫・地下性昆虫 関連書籍

 

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NEW
陸の深海生物 日本の地下に住む生き物
小松貴著・じゅえき太郎漫画,2023.
146×190mm, 176pp., 価格:3,200円(税込3,520円)
陸の深海生物と呼ばれる“地下性生物”約140種が収録されています(このうちメクラチビゴミムシの仲間
を含むオサムシ科甲虫63種の生態画像を掲載)。
ふだん日の目を見ない地下性生物に情熱を注ぎ続ける著者が、貴重な写真と共にその経験談を語られ
ています。洞窟壁面で蛹化し、人が近づくと二酸化炭素を検知し一斉に羽化するという吸血ハエの話は、
さながら”エイリアン”の映画を思い出しました。このような不思議で面白い話が満載です。
巻末の参考文献も、非常に有用となっています。






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The Trechus of Italy and Corsica (Coleoptera, Carabidae, Trechinae)
イタリアとコルシカ島のチビゴミムシ属
Augusto Degiovanni & Paolo Magrini, 2019.
274pp., フルカラー, ハードカバー, テキスト:イタリア語. 価格:12,000円+税
イタリアとコルシカ島に生息するチビゴミムシ属(コウチュウ目:オサムシ科:チビゴミムシ亜科)の図説です。
78タクサ(種・亜種)の成虫および交尾器が拡大された鮮明なカラー標本写真で図示され、分布図も付随
されている。








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The Subterranean Beetles of the Balkan Peninsula
バルカン半島の地下性甲虫図説
Peter Hlavac, Michel Perreau & David Ceplik, 2017.
285x235mm, 267pp., 半分以上カラー, ハードカバー, テキスト:英語. 価格:15,500円(税込17,050円)
洞窟や地下空間に適応した甲虫類は、複眼や後翅が退化し形態的にも魅力的な種類が多いですが、こ
れまでまとまった図鑑類はほぼありません。
日本ではメクラチビゴミムシが有名ですが、世界では複眼の退化したゾウムシなども知られ、様々な科の
甲虫の地下への多様性が興味深い分野です。
本書では、Carabidae, Leiodidae, Staphylinidae, Scarabaeidae, Bothrideridae, Zopheridae, Salpingidae,
Brachyceridae, Curculionidae科の地下性甲虫類
がカラー図示され、生態写真も多く入っています。表題は「バルカン半島の」となっていますが、スロべニア
やルーマニアを含む広域バルカン半島であり、
ヨーロッパを代表する地下性甲虫の主なものを網羅していると言っても過言ではありません。すべての歩
行性・地下性甲虫研究者、必携の書です。
種ごとに学名、記載の詳細、分布が簡潔に記述されており、種によっては美麗な生態写真または標本写
真あるいは点描イラストで図示されています。
付表としてファウナのリストや科ごとのリストが付随します。







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The Subterranean Environment
Hypogean Life, Concepts and Collecting Techniques
地下世界の環境 − 地中での生態、概念と採集技術
 

Pier Mauro Giachino, Dante Vailati, 2010.
A5, ソフトカバー, 132pp.(うちカラー多数) 価格:5,800円+税
地下浅層などに生息するチビゴミムシ類やチビシデムシ類の甲虫について、その研究史や不思議な生態、
採集方法にいたるまでを総合的に解説した数少ない文献。地下世界や洞窟などの構造や環境が多くの
絵とともに判りやすく解説され、特に生息場所の選定方法と地中トラップの作り方、掛け方などに
多くの写真と頁を費やしており、大変参考になる。また著者らの17年にわたるギリシャでの地中トラップ
の成果報告は圧巻で、4000個の地中トラップで300を超える新種が発見されていることは、その技術の高さを
裏付けるに十分である。テキスト:英語・イタリア語併記


 


 



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暗闇の生きもの摩訶ふしぎ図鑑 -知られざる洞窟生物の世界- ※弊社・発行元ともに完売
見山博, 2011
四六版,120pp. 1,800円+税
洞窟生物の生態を、オールカラーイラストで紹介。洞窟生物の基礎知識や洞窟学について解説。
洞窟昆虫の主役としてのチビゴミムシ、ナガゴミムシからはじまり、ガロアムシ、ヤスデ、クモなども掲載。
海外の洞窟性カメムシ、タイコウチ、ウデムシなども必見です。





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The Cave Type Localities Atlas of Croatian Fauna, Volume 1 ※弊社・発行元ともに完売
図解クロアチアの洞窟
Branko Jalzic, Jana Bedek, Helena Bilandzija, Hrvoje Cvitanovic, Tvrtko Drazina, Sanja Gottstein,
Fanica Kljakovic-Gaspic, Marko Lukic, Roman Ozimec, Martina Pavlek, Rajko Slapnik & Vesna Stamol, 2010
245x171mm, 261pp.,, フルカラー, ハードカバー, テキスト:クロアチア語(Prefaceのみ英語併記). 価格:7,200円+税
クロアチアの洞窟をタイプロカリティとする動物を紹介するシリーズ。
クロアチアの生物圏学会と環境保護省の協力のもと2000年に始動した生物圏探査プロジェクトの成果か
ら本書は生まれました。
クロアチアの地中の重要性や特質を一般の人々にも広く伝える入門書として、目の退化した洞窟昆虫や
カニムシ、クモ、ヤスデなどの陸生動物や、エビ、ミズムシ、貝類などの水生動物が、洞内の豊富な写真
やイラストと共に紹介されています。

 





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