ジュニア昆虫叢書シリーズ
   小学生や高校生が昆虫に関する研究結果をまとめたシリーズです。
   レベルの高い内容ですので、子どものみならずこれから卒業論文や投稿論文・報文、調査報告書等を書こうと考えている
   大人の方も大いに参考にして頂きたいシリーズです。

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ハッチョウトンボはどのようにして山を越えたのか〜生き残りを懸けた戦略〜(ジュニア昆虫叢書5)
島根県立浜田高等学校 自然科学部(川中美沙・竹内瞭依・佐々木瀬奈・原彩音・鈴木崚・渡部慶一郎, 平野謙二 監修), 2016
A5, 48pp.(フルカラー) 1,500円(税込1,650円)
島根県浜田市金城町の休耕田に生息するハッチョウトンボを2013〜2015年にかけて調査し、発生時期、生存期間、移動距離な
どについて究明した内容をまとめた一冊です。
トンボの標識再捕実験や装置を用いた飛翔実験などがされており、飛翔昆虫の研究をする方に特にお勧めです。



<目次>
1. はじめに
2. 研究の動機
3. 研究の目的
4. 生態調査方法とその結果
5. 移動調査とその結果
6. 飛翔能力実験とその結果
7. 考察とまとめ
8. 今後の展望
9. 参考文献
10. 謝辞
ほか



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底生動物による環境評価 愛媛県今治地域(ジュニア昆虫叢書4)
愛媛県立今治西高校 生物部(川又俊介・大塚正剛・織田峻綺・工藤大騎・近藤泰晟・吉田友和・塩見賢悟, 小野榮子 監修), 2016
A5, 94pp.(フルカラー) 1,500円(税込1,650円)
愛媛県今治市に流れる蒼社川において、愛媛県立今治西高校 生物部のメンバーが河川環境の指標となる底生生物を採集調査、
考察を行った内容をまとめた一冊です。地点、河床環境、季節、種ごとのそれぞれについて底生生物の生息データが比較されて
います。「今治西高校生物部の活動」が付録として巻末に収録されています。



<目次>
はじめに
今治について
1. 研究の概要
2. 研究の動機
3. 研究方法
4. 結果
5. 考察
6. 結論(課題)
ほか


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オオサカサナエ なぜ、オオサカサナエはびわ湖の白ひげ浜に生まれるのか?2012〜2015(ジュニア昆虫叢書3)
白神大輝・白神慶太, 2016
A5, 132pp.(フルカラー) 1,500円(税込1,650円)
琵琶湖の白ひげ浜おけるオオサカサナエについて発生シーズンを通して多角的な観察・調査を行うことで、生息環境や繁殖生
態を究明した一冊。同属の絶滅危惧種メガネサナエがほぼ同数生息しているため、同じ生息条件下での生態の比較もなされて
います。4年間にわたり蓄積された貴重なデータがまとめられています。



<目次>
白神兄弟のあゆみ
1 要旨、概要
2 はじめに
2-1 研究のきっかけ
2-2 オオサカサナエについて
2-3 オオサカサナエとメガネサナエの滋賀県の分布について
2-4 羽化殻の同定方法
3 オオサカサナエの研究(2012〜2014年)
3-1 2012年の研究
3-2 2013年の研究
3-3 2014年の研究
4 今年のオオサカサナエの研究 2015年
4-1 目的と意義
4-2 今年の研究動機 2015年
4-3 仮説
4-4 研究方法
5 結果
5-1 仮説1 護岸工事による環境変化
5-2 仮説2 外来魚による捕食圧
5-3 予備調査38 流れ藻調査2015年「減少要因」
5-4 調査39 流れ藻調査2015年「隔離隔離分布要因」
6 生態の観察
7 考察
8 結論と課題
8-1 結論
8-2 課題
引用文献

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インドネシア(ジャワ島)スタディーツアー日記(ジュニア昆虫叢書2)
白神大輝, 2016
A5, 94pp.(フルカラー) 1,500円(税込1,650円)
ジュニア昆虫叢書1の著者のひとりが、スタディーツアーとして訪れたインドネシア ジャワ島の採集・観察ツアーを旅行記と
してまとめた1冊です。日ごとに採集した昆虫を画像と和名(トンボは学名)でまとめているため、識別のためのハンドブック
のような使い方もできます。



<目次>
パート1 2014.3.25〜4.1
パート2 2014.7.3 〜8.7
ほか

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ジャワ島 ミナミカワトンボ(ジュニア昆虫叢書1)
白神慶太・白神大輝, 2016
A5, 95pp.(フルカラー) 1,500円(税込1,650円)
ムカシトンボに関する研究で自由研究大賞2013(ディスカバリージャパン主催 文部科学省後援)のグランプリを獲得した
白神兄弟が、優勝商品の研究を深めるためのスタディーツアーとしてインドネシアの昆虫調査旅行へ参加しました。本書
は、この内容のうちミナミカワトンボ科をテーマに調査・研究を行った報告書です。幼虫・成虫の生息環境、形態、行動など
について様々な疑問を投げかけ、調査・考察しています。同所的に生息する別種のトンボのリストアップ、日本のトンボとの
比較、産卵場所の流速実験などかなり専門的な内容まで踏み込んで調査されています。
ジャワ島 スカブミで記録した26種については学名、カラー写真が掲載されており、ジャワ島のトンボを調べることにも有用な1冊です。



<目次>
第1部 ミナミカワトンボのエラのなぞ
第2部 ミナミカワトンボのはねのなぞ
ほか

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