昆虫たちのアジア-多様性・進化・人との関わり-
緒方一夫・矢田脩・多田内修・高木正見(編著), 2006.
新書, 200pp. 1,000円
生物の中でも圧倒的な多様性を誇る昆虫を通じてアジアの自然史を紹介している。6人の著者により、熱帯アジアのチョウ類、中央アジアのハナバチ類、アリ類の生物地理、ゾウムシの起源と食性の進化、といった多様性と進化の観点からの話題と、害虫とその天敵による防除、昆虫利用文化という人々の暮らしについての話題を取り上げる。 カラー口絵8ページ。



主要目次
はじめに  i
第1部 多様性と進化
 第一章 熱帯アジアのチョウたち-その多様性と保全-  3
  チョウとの出会い/チョウとは何か?/熱帯アジアのチョウたち/熱帯アジアのキチョウ属/熱帯アジアのチョウの保全
 第二章 ハナバチたちのアジア  41
  ハナバチ類は温帯に多様性が高いのだろうか/私と中央アジアとの出会い/半砂漠化現象とハナバチ類の重要性/
  中央アジアでのハナバチ類研究史と予備調査/科学研究費での中央アジア・プロジェクト/ハナバチ類の営巣地の調査
 第三章 アリたちのアジア  71
  アリの分類/アジアのアリの多様性/ツムギアリの生物地理/アジアのアリ研究ネットワーク
 第四章 東南アジアのゾウムシ-起源と多様性,植物との関わり-  101
  ゾウムシという甲虫/ゾウムシの系統/東南アジアのゾウムシ/植物との関わり
第2部 人との関わり
 第五章 アジアで害虫と戦う  127
  農業害虫と生物的防除/ミナミキイロアザミウマの天敵探索/東南アジアの野菜害虫/減農薬の取組み
 第六章 アジアの昆虫利用文化  149
  昆虫利用の形態/食料としての昆虫利用文化/娯楽としての昆虫利用文化
おわりに  195

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新版 昆虫採集学

馬場金太郎・平嶋義宏(編), 2000.
A5, 844pp. 8,800円  ※弊社・発行元共に品切になりました
昆虫の習性・採り方ばかりでなく、その扱い方、標本の作り方、標本の価値ほかを詳述。プロ・アマを問わず、昆虫学と応用昆虫学の研究に従事される人々に必携の本。「応用昆虫学」のテキストとしても最適。



 主な目次内容
第1章 昆虫採集学
第2章 昆虫,このすばらしき生き物たち‐その習性を中心に‐
第3章 日本の昆虫相
第4章 昆虫の保護と行政
第5章 昆虫採集法
    (I)総論
(II)各論
(III)環境アセスメントに関わる調査法
(IV)熱帯降雨林の昆虫採集学
(V)採集旅行    
第6章 標本製作・保存法
第7章 標本の価値と博物館
第8章 文献

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新版 蝶の学名‐その語源と解説‐
平嶋義弘, 1999.
A5, 736pp. 8,500円
蝶の学名研究の決定版。この書なくして蝶の学名は語れない。世界にも類をみないオリジナルな快著で、世界中の約1,400属4,600種の蝶の学名が解説されている。



主な目次
第1章 学名の基礎的知識 1
第2章 リンネがつけた蝶の学名 15
第3章 蝶の属名 45
第4章 蝶の種名 135
第5章 蝶の学名一覧 367
第6章 蝶の英名 619
参考文献 637

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熱帯昆虫学
矢野宏二・矢田脩(編), 1999.
A5, 430pp. 7,200円
熱帯昆虫の生活史(休眠、周期性、擬態、分布など)を温帯と比較して考察するとともに、熱帯の主要昆虫群の分布、分類、熱帯固有群、生態の概要などを記述。熱帯昆虫の採集、調査、研究、保護問題に必須の書。



 主な目次内容
第1章 研究史
第2章 熱帯昆虫の環境
第3章 熱帯昆虫の生活史
第4章 熱帯における昆虫の多様性
第5章 熱帯昆虫の起源と進化
第6章 熱帯昆虫の保護
第7章 熱帯主要昆虫群の概要
参考文献

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クリタマバチの天敵‐生物的防除へのアプローチ‐
村上陽三, 1997.
A5, 338pp. 7,500円
※数量限定の特価本(3,810円)あります
化学農薬への過度の依存による自然環境の劣化や農地生態系の崩壊への反省から、天敵利用が世界的に注目されている。本書は、最近の天敵利用の顕著な成功例についてその背景と研究の経緯を総括し、今後の生物的防除の理論と実践のあり方に重要な指針を与える。
主な目次
第1章 クリタマバチとは
第2章 天敵の探索
第3章 チュウゴクオナガコバチの放飼
第4章 天敵の利用方法
参考文献



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The Black Flies (Diptera:Simuliidae) of West Malaysia
高岡宏行&D.M.Davies, 1995.
B5, 192pp. 5,500円
西マレーシアの吸血性昆虫ブユ(双翅目)を分類学的に初めてまとめた学術書。新種25種を含む38種の形態を線画とともに記載。成虫、蛹、幼虫の検索表、東洋区のブユ246種のリストも付され、熱帯アジアにおけるブユの生態および疾病媒介研究に必携。全文英文。



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ヒトスジシマカ形態写真集‐バイオセンサー・マイクロマシンの観点から‐  
真喜屋清(監修)、中部電力(株)電気利用技術研究所(編), 1998.
B5, 98pp. 3,000円
日本のヤブカの代表種であるヒトスジシマカの部位別写真集。炭酸ガスと温熱のセンサーである触鬚の感覚器(頭状および鐘状)を中心に、微細構造が鮮明な電子顕微鏡写真で示される。




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