Monographic Series

日本昆虫分類学会では,今後学位論文などの大きな論文を本誌の別冊不定期刊行物として
“Monographic Series”のシリーズ名で刊行することになりました.

Information for the Publishment of “Monographic Series”
of the Japanese Journal of Systematic Entomology

The Japanese Society of Systematic Entomology will start to publish the
Monographic Series of the Japanese Journal of Systematic Entomology as
the occasional publication. The first volume will be published on Nov., 2003.

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NEW
Monographic Series No.6
Taxonomic study of the Japanese Trichopterygini (Lepidoptera: Geometridae: Larentiinae), with a proposal of a new tribe Heterophlebini

邦題: 日本産コバネナミシャク族 (チョウ目: シャクガ科ナミシャク亜科) の分類学的再検討と新族Heterophlebiniの提案
橋本里志, 2021
A4, ソフトカバー, 146 pp. (101図を含む)
テキスト: 英文
価格:3,000円 (税込・送料別)

Book title: Taxonomic study of the Japanese Trichopterygini (Lepidoptera: Geometridae: Larentiinae), with a proposal of a new tribe Heterophlebini
Author: Dr. Satoshi Hashimoto (2021)
Size A4. Softcover. 146 pp. with 101 figures.
Price: JPY3,000 + EMS postage+packing







日本産のシャクガ科ナミシャク亜科コバネナミシャク族15属(2新属を含む)のレビジョンと、新族Heterophlebiniが記載されています。

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NEW
Monographic Series No.5
Revision of the tribe Mordellistenini (Coleoptera: Mordellidae) in Japan
邦題: 日本産ヒメハナノミ族 (コウチュウ目: ハナノミ科) の分類学的再検討
鶴 智之, 2021
A4, ソフトカバー, 282 pp. (979図 (全形写真など398カラー図を含む))
テキスト: 英文 (日本産全種の簡単な解説と検索表を含む和文要約を収録)
価格:3,500円 (税込・送料別)

Book title: Revision of the tribe Mordellistenini (Coleoptera: Mordellidae) in Japan
Author: Dr. Tomoyuki K. Tsuru (2021)
Size A4. Softcover. 282 pp. with 979 figures including 398 color figures.
Price: JPY3,500 + EMS postage+packing








摘要: 本書は分類が難しいグループである日本産ヒメハナノミ族 (甲虫目: ハナノミ科) について分類学的な再検討を行っ
た論文です. 本族は日本全土に広く分布し, 身近な森でもよく採集されます.
本書において, 日本産種に1新属4新種2新記録種を含む14属3亜属105種2亜種を認めるとともに, 既知種についても多数
の分類学的な変更を行っています. これら日本産種のほぼすべてについて詳細な記載や再記載を行うとともに, 全形写
真やオス交尾器など分類上重要な形質も図示しています.
また系統解析も行っており, 世界で初めて本族の系統関係を示すとともに, 幼虫の食性タイプの移行 (木本から草本へ)
についても考察しています.
和文要約には日本産全種についての簡単な解説 (分布, 体長, 生態など) と各種への検索表も収録されており, 本文中
の全形写真や形態図と併用することで, 図鑑としても使用することが可能です. このグループの専門家だけでなく, 一般
の愛好家にとっても最適な一冊となっています.

Abstract: The Japanese species of the tribe Mordellistenini (Coleoptera: Mordellidae) are revised.
The tribe divided into 14 genera and 3 subgenera including one new genus.
105 species and 2 subspecies are recognized, of which 4 species are described new to science, and 2 species are newly
recorded from Japan. Phylogeny of Japanese Mordellistenini is analyzed for the first time based on the morphological characters.
Relationships between 2 habit types (woody vs. herbaceous) of larval host plants and phylogeny of Mordellistenini are inferred.


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Monographic Series No.4
A Taxonomic Study on the Genus Asiopodabrus(Coleoptera, Cantharidae) of Japan (Monographic Series No.4)
邦題:日本産Asiopodabrus属(コウチュウ目ジョウカイボン科)の分類学的研究
高橋和弘, 2012., ハードカバー、テキスト:英文
B5, 357+viiipp. 6,300円(税込・送料別)

Book title: A Taxonomic Study on the Genus Asiopodabrus(Coleoptera, Cantharidae) of Japan
(viii+357 pp. with 15 color plates and 393 figures. Hardcover.)
Author: Dr. Kazuhiro Takahashi
Price: JPY6,300 + EMS postage+packing







摘要:
日本産ジョウカイボン科の中で同定が難しいAsiopodabrus属について研究史を概観するとともに再検討を行った結果,5亜属(うち4新亜属を創設)172種12亜種を認めた。
うち59種4亜種は,新種ならびに新亜種と認められたので,命名記載した。
また,既知のすべての種について再記載を行うとともに,全形図並びに雄交尾器を図示した。さらに,一部の種について分類学上の取り扱いの変更を行った。
さらに,雄交尾器の形態から,その機能と本属における進化の状況を考察するとともに,分布状況ならびに分布する植生帯について考察し,日本列島のおけるファウナの成立要因についても考察した。

The Japanese species of the genus Asiopodabrus (Coleoptera, Cantharidae) are revised.
The genus is divided into 5 subgenera; 4 new subgenera are described and given with keys.
172 species and 12 subspecies are recognized, of which 59 species and 4 subspecies are described in the book.
Some synonyms and change of scientific names are proposed.
All the species and subspecies are described or redescribed with figures and keys.


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Monographic Series No.3
 ※完売(SOLD OUT)
タイトル:Systematic revision of the family Scirtidae of Japan, with phylogeny, morphology and bionomics (Insecta: Coleoptera, Scirtoidea)
邦題:日本産マルハナノミ科の分類学的再検討
吉富博之, 2005.
B5, 212pp. (カラー写真で約75頭の標本を図示、モノクロ部分図、分布図、検索表多数掲載)
価格:4,500円(税込・送料別)
ソフトカバー、英文、550g

 



摘要:
分類学的に混乱している日本産マルハナノミ科の分類学的再検討を行い、17新種、日本新記録1属4種を含む、8属64種に整理した。
また、本論文で3つの新結合といくつかのシノニムも認めた。成虫については、属及び種の記載及び検索表を示した。幼虫については、
新たに6種の幼虫の記載を行ったほか、属への検索表を記した。また、系統解析、形態学、及び生態学的なコメントも付け加えた。


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Monographic Series No.2  ※完売(SOLD OUT)
タイトル:A Taxonomic Study on the Genus Lycocerus (Coleoptera,Cantharidae) from Japan, with Zoogeographical Considerations
邦題:日本産ジョウカイボン属の分類学的研究ならびに動物地理学的考察
奥島雄一, 2005.
B5, 383pp. (うちカラー図版18pp.で70個体を図示,モノクロ部分図,分布図多数掲載)
価格:4,500円(税込・送料別)
ソフトカバー,英文(約4pp.の日本語要約あり),975g

※製本工程のミスで背の部分が波打っているものが若干数入荷しましたが,ご注文順に状態の良好なものから出荷致しますので
 ご了承下さい(本文部分には影響ございません).





内容:(和文要約抜粋)
奥島雄一:日本産ジョウカイボン属の分類学的研究ならびに動物地理学的考察.
 ジョウカイボン科甲虫は,これまでに日本から23属250種以上が知られている.(略)
本研究は,ジョウカイボン科のうちでももっとも重要な,ジョウカイボン属甲虫の学名,
系統関係や分布の由来を明らかにすることを目的としている.したがって,この科の
甲虫を生物資源として有効に活用するための基礎となるものである.
 これまでジョウカイボン属Athemus LEWISのものとして扱われてきた種は,たがいに
形態的によく似たものを含む反面,同種内でも多様な変異をもつ場合があり,同定の
もっとも難しい一群を形成している.(略)
属と亜属の検討結果
 今回,ジョウカイボン属とベニジョウカイ属の両属と亜属のすべての基準種,および
それらに含められてきた日本産の全種を再検討した.その結果,属,亜属レベルの分類
では,これまでおもに触角の構造でジョウカイボン属Athemusと区別されてきたベニジョウ
カイ属Lycocerus,および爪の構造で区別されてきたジョウカイボン属の各亜属,すなわち,
Athemus LEWIS (s.str.), Athemellus WITTMER, Andrathemus WITTMER, Isathemus WITTMER,
Mikadocantharis WITTMER et MAGISについてそれらの形態的特徴を再検討したところ,
これらの属,亜属の特徴とされていた形質は,種間あるいは個体間で変化しやすく,系統を
正しく反映しているものではないという結論になった.
 一方,ジョウカイボン属とベニジョウカイ属の両属と亜属のすべての基準種,およびそれらに
含められてきた日本産の全種の雄交尾器や雌交尾器を中心とした形態を詳しく観察した結果,
系統関係をより正しく反映していると思われる九つの種群を認めた.(略)
 そして,Athemusとその亜属のすべてを,それぞれLycocerusの下位同物異名と認め,少なく
とも現時点においてはそれらに属していたすべての種をLycocerus属のものとして扱うことにした.
属の和名は,これまで日本産種に使用されてきたジョウカイボン属としたい.
未記載種と既知種に関する新たな分類学的知見と分布に関する新知見
 この論文において,三つの新種と二つの新亜種が新たに日本産に加えられた.それらのうちで,
ヤマトセスジジョウカイLycocerus yamatensis OKUSHIMA, sp. nov.とホウキセスジジョウカイ
L. hokiensis OKUSHIMA, sp. nov.は本州から,キアシセスジジョウカイL. xanthopus OKUSHIMA, sp. nov.
は四国から,オカベセボシジョウカイ(大島亜種)L. okabei oshimanus OKUSHIMA, ssp. nov.は
伊豆諸島の大島から,ヤエヤマフタイロジョウカイ(石垣島亜種)L. ryukyuanus ishigakiensis OKUSHIMA, ssp. nov.
は琉球列島の石垣島からそれぞれ発見された.一方,原記載にはその分布が"Japonia"と記されて
ありながら,その後の記録がなかったCantharis plebeja KIESENWETTERの標本(ロンドン自然史博
物館所蔵)を調べたところ,ジョウカイボン属の一員とするべきであることがわかったが,その分布が
日本ではなく,中国北部に産するものだろうと考えられたので,日本のファウナから削除した.
また,今回,新たに以下の同物異名を認め,分類学的な処理を行った.
Lycocerus nakanei (WITTMER)
Athemus kyushuensis TAKAKURA, syn. nov.
Athemus nakanei ozeanus NAKANE et KINODA, syn. nov.
Athemus nakanei akiensis NAKANE et KINODA, syn. nov.
Athemus nakanei ishidai NAKANE et KINODA, syn. nov.
Athemus nakanei kotokuanus NAKANE et KINODA, syn. nov.
Lycocerus babai (ISHIDA)
Athemus shigeii KINODA et NAKANE, syn. nov.
Athemus kurokamiensis KINODA et NAKANE, syn. nov.
Lycocerus japonicus (KIESENWETTER)
Mikadocantharis japonica takaosana NAKANE, syn. nov.
Lycocerus okuyugawaranus (TAKAHASHI)
Athemus imasakai KINODA et NAKANE, syn. nov.
 以上の結果,日本のジョウカイボン属として43種5亜種を認め,全種全亜種について詳細な再記載を
行った.トビラジョウカイLycocerus tobiranus(OKUSHIMA et IMASAKA)とムナゲホソジョウカイL. daitoensis
(KINODA et NAKANE)については初めて雌個体の記載を行った.分布に関する知見では,ババジョウカイ
Lycocerus babai (ISHIDA)を四国から,ツユキクロホソジョウカイL. tsuyukii (TAKAHASHI)を九州から,
オキナワクロジョウカイL. yonaensis (M. SATO et OKUSHIMA)を八重山群島の西表島から,それぞれ
初めて記録した.すべての種群,亜群,種および亜種に検索表を与えた.可能なかぎり,雌雄交尾器と
基準標本の全形を図示し,いくつかの種については,小顎肢,触角,前胸背板,爪などの部分図も添えた.
雌交尾器の内部構造についての観察記載は日本産ジョウカイボン科甲虫では初めてである.
ジョウカイボン属の種群およびそれらの類縁性
 (略)
動物地理学的考察
 (略)

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Monographic Series No.1
タイトル:A Systematic Revision of the genus Eucyrtus and its Complex (Coleoptera, Tenebrionidae)
(xi+604 pp. with 38 color plates and 907 figures, total 692 pages.)
安藤清志 2003, ハードカバー、テキスト:英文
B5 604,+viiipp  価格: 9,500円(税込・送料別)

Book title: A Systematic Revision of the Genus Eucyrtus and its Complex (Coleoptera, Tenebrionidae)
(xi+604 pp. with 38 color plates and 907 figures, total 692 pages. Hardcover.)
Author: Dr. Kiyoshi Ando
Price: JPY9,500 + EMS postage+packing

   



本書は著者の学位論文として提出された論文の一部を出版するもので,これまで同定の
最も困難なグループの一つであったオオニジゴミムシダマシなどが含まれる近縁属の内
の3属,Eucyrtus, Euhemicera, および Hemiceraについてのレビジョンです.これらの諸属
は日本を含む東南アジアに広く分布しており,国外の採集旅行でも比較的よく採集される
仲間です.本書では,現存する全ての模式標本を検討し,3属243種15亜種について詳細
な再記載を行っており,この内145種12亜種は新種および新亜種として記載され,既知種
についても多数の所属変更などの分類学的変更が行われています.また全てのタイプ種
と比較種が337枚の原色写真として巻末に掲載されています.さらに種の同定を容易にす
るための検索表と907に及ぶ付図が完備されており,今後これらの諸属を調べる研究者
ばかりではなく,一般愛好家にとっても標本同定に最適な書です.

This publication is the first extensive study of the oriental tenebrionid genera,
Eucyrtus, Euhemicera, and Hemicera which includes the redescription of 98
species and 3 subspecies, the description of 145 new species and 12 subspecies,
with 907 text figurs., and 38 colored plates of all the types and examined specimens.
The section of each genus has an key to the species for identification, and dealt
with synonymies and the change of scientific names.


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