トリバネアゲハの世界(進化生研ライブラリー3)
近藤典生・西田誠(編), 1998.
21X21.5cm, 104pp. 4,800円
平成九年に開催された「熱帯雨林と焼畑の狭間に生きる巨大チョウ トリバネアゲハ類」
の成果等を中心に1冊にまとめたもの。「トリバネチョウ生態図鑑」は高価で手が出ない、
という方にはお勧め。
目次
アゲハチョウ科の分類
体と機能
トリバネアゲハの分類と分布
トリバネアゲハ発見・命名史
トリバネアゲハの種間雑種
食草、ウマノスズクサ科植物
トリバネアゲハの吸蜜植物
生息環境と植生
トリバネアゲハ属
キシタアゲハ属
アカエリトリバネアゲハ属
アルファック山脈探検採集記
北ボルネオのトリバネアゲハその生態と行動
自然
トリバネアゲハ類一覧表
ほか
オサムシ‐自然の中の小さな狩人‐(進化生研ライブラリー5) ※弊社・発行元ともに完売
鶴巻洋志(編著), 2001.
21X21.5cm, 110pp. 3,500円
オサムシ亜族に加え、カタビロオサムシ亜族、セダカオサムシ族、チリオサムシ族、
オーストラリアオサムシ族を含むオサムシ亜科について、進化生物研究所コレクション
を中心に紹介。オサムシを概観するには安価で最適な1冊。
目次
オサムシ亜目の分類
オサムシの体の構造
生活史
採集と飼育
冬中夏草(オサムシタケ)
オサムシはヒムシ?
手塚治虫氏とオサムシ
農業とオサムシ
カタビロオサムシ亜族
カタビロオサムシの化石
カタビロオサムシの分布と大陸移動
オサムシ亜族
真生オサムシ群
多条オサムシ群
チリオサムシ族
セダカオサムシ族
オーストラリアオサムシ族
ネパールを歩く
日本のオサムシ亜科
オオルリオサムシとアイヌキンオサムシの不思議
ほか
オオムラサキがおしえてくれたこと
飛鳥自然環境研究会(編), 2001.
A5, 160pp. 1,600円
絶滅の危機に瀕している日本の国蝶、オオムラサキを蘇らせる地域ぐるみの試みが
奈良・明日香で続けられている。ここでの取り組みの特徴は、オオムラサキ復活を
キーワードとした地域の歴史文化とそこにある自然の資産を認識することをベース
に、様々な階層の人が参加し易いコンセプトを持って始められたことであった。
これからの自然保護活動の在り方を示唆している。
トンボの里‐アカトンボにみる谷戸の自然‐
田口正男, 1997.
A5, 144pp. 2,500円
日本の原風景である谷戸(谷津)、この身近にある自然には様々な生き物が生息し
豊かな自然を創り出してきたが、近年の都市化の波で急速に減退している。この貴
重な自然を守るために教師と生徒達が一体になって、そこにすむ代表的な生物であ
るトンボの生態調査を通して、谷戸の自然を検証した地道な観察記録。
ため池の自然‐生きものたちと風景‐ ※弊社・発行元ともに完売
浜島繁隆・土山ふみ・近藤繁生・益田芳樹(編著), 2001.
A5, 244p 2,500円
ため池は日本の代表的な原風景のひとつになっている。ただ最近の水利事業の改善
に伴い、ため池の存在自体が危うくなってきた。さらに都市化の波が郊外へと押し
寄せてきたことで、埋め立て造成に都合の良い場所となってしまっている。驚くほ
ど多くの生き物が見られるこの身近な自然を、人間の都合で潰してしまって良いの
だろうか。ため池の自然を多くの人に知って欲しいとの願いを込め、18名の専門家
により自然観察のガイドブックとして解説。
淡水生物の保全生態学‐復元生態学に向けて‐
森誠一(編著), 1999.
B5, 247pp. 2,800円
近年、河川・湖沼において淡水生物の生息環境が大きく改変されてしまった。今まで
気にも留めず、当たり前にいると思っていた生きものたちが絶滅の危機に瀕している。
そのような中、多様な生物が持続して営みをまっとう出来る自然環境を保護・保全し、
自然と共生する社会を構築する取り組みが始まろうとしている。本書では、研究者に
よるモニタリング調査、個々の生息環境の変遷から得られた知見を基に、保護・保全、
環境復元のあり方を模索し、良好な水環境の回復へのアプローチを試みた。
学校ビオトープの展開‐その理念と方法論的考察‐
杉山恵一・赤尾整志(監修), 1999.
B5, 214pp. 2,800円
「ゆとりある教育」をめざし「総合的な学習の時間」が設けられるようになった。学級
崩壊が叫ばれている今、子供達と教師は何をどう取り組んでいくのかが問いかけられて
いる。「学校ビオトープ」は、生き物たちの営み、躍動、生命の育みを共生する空間を
学校の中だけでなく、地域でつくり護っていくことにあり、その自然体験から得た「心
の芽」を育んでいくことを目的としている。本書では、その基本的な考え方と進め方に
ついて、教育現場の方々を中心に解説した環境教育の入門書。