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改訂 トンボの調べ方
日本環境動物昆虫学会 生物保護と環境アセスメント手法研究部会(編), 2010.
井上清・宮武頼夫監修 B5, 340pp. 4,500円(税込4,950円)
本改訂版は5年前の初版出版以後に日本のファウナに加わった種を加え、学名・和名・分布情報・生息情報・環境省のレッドデータブックのカテゴリー・環境指数などを最新のものに一新した。また地方版レッドデータブックに挙げられているトンボのリストなど、新しい項目を加えて33ページの増ページとなっている。表紙も一新したカラーとなり、和名索引も新たに追加されて更に利用しやすくなっている。
はじめに 第1章 トンボの形態
1‐1 成虫の形態
1‐2 幼虫の形態
1‐3 卵の形態
第2章 絵解き検索による成虫の見分け方
第3章 絵合わせ検索による幼虫の見分け方
3‐1 日本産トンボ幼虫検索に関する知見の現状
3‐2 改訂で加わった種
3‐3 本章での幼虫検索の方針
3‐4 実際の調べ方
3‐5 科・上科の検索表
3‐6 図版の絞り込み検索表
3‐7 各種解説
第4章 トンボの発生学
4‐1 トンボの卵巣・卵・胚発生・若齢幼虫
4‐2 トンボの染色体
4‐3 DNA によるトンボの分子系統解析
第5章 トンボの生息環境と生活史
5‐1 トンボの生息環境
5‐2 生活史と周年経過
第6章 トンボの採集と標本作製法
6‐1 成虫の採集方法
6‐2 成虫の標本作製法
6‐3 幼虫の採集と標本作製法 6‐4標本の意義・標本の整理と管理
6‐5 トンボの採卵法・飼育法
第7章 トンボの調査法
7‐1 トンボの定性調査法・定量調査法およびルートセンサス
7‐2 トンボの行動調査法・移動と「動き」の調査法・標識調査法
7‐3 トンボの情報処理‐データベース作成
7‐4 トンボの生態写真と生体的標本写真の撮り方 7‐5トンボのビデオ撮影
第8章 調査結果の解析法・指標性
8‐1 種に関するデータ 8‐2種と個体数に関するデータ解析 8‐3重複度
8‐4 環境評価 8‐5指標性 8‐6環境指数
第9章 トンボの保護と生息環境保全
9‐1 保護・保全法
9‐2 ビオトープ作り‐トンボ池
9‐3 四万十市トンボ自然公園
9‐4 埼玉県寄居町での休耕田を利用したトンボ公園
9‐5 静岡県桶ヶ谷沼でのトンボの保護
9‐6 「トンボ王国さが」‐トンボが飛び交うまちづくり‐佐賀市
9‐7 「トンボ王国さが」の最近の活動状況
第10章 トンボと人との関わり
10‐1 日本人とトンボ
10‐2 トンボと民族文化
10‐3 トンボつり(ブリ)
第11章 日本産トンボ類のデータ・バンク
11‐1 種名・分布・生態的知見(迷トンボを含む)
11‐2 都道府県版レッドデータブックのトンボ
11‐3 研究の参考となる文献
11‐4 トンボに関する学会・同好会
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テントウムシの調べ方 ※弊社・発行元ともに完売
日本環境動物昆虫学会・生物保護と環境アセスメント調査手法研究部会(編), 桜谷保之・初宿成彦(監修)2009.
B5, 148pp. 3,900円
テントウムシはアブラムシやカイガラムシを食べてくれる益虫、あるいはジャガイモやナスの葉を食べる害虫として、また理科の実験教材、童話、民俗信仰などの対象として、虫屋以外の一般の方にも親しい昆虫だが、これまで日本の出版物でテントウムシを専門に扱った大人向けの本はほとんど無かった。本書は分類はもとより、生態や調査方法、民俗学やテントウムシグッズまで触れており、1冊まるごと「テントウムシ学」といった趣き。カラー図版12ページで約120点の生態写真を掲載、22ページのカラー絵解き検索表あり。
目次:
カラー図版
テントウムシ活動成虫 1-2
テントウムシ幼虫 3
テントウムシ蛹 4
テントウムシ越冬成虫(枯草、岩・石) 5
テントウムシ越冬成虫(木の幹、小枝) 6
テントウムシ越冬成虫(葉(リーフシェルター)) 7
テントウムシ越夏成虫(ススキの株元、葉(リーフシェルター)) 8
テントウムシ越夏成虫(葉(リーフシェルター)) 9
外来テントウムシ 10-11
テントウムシグッズ 12
第1章 テントウムシの形態と絵解き検索による見分け方(佐々治寛之・初宿成彦) 13-36
1-1 テントウムシとそれ以外の甲虫の区別
1-2 テントウムシの雌雄
1-3 テントウムシに似ている生物(擬態)
1-4 テントウムシの種同定(絵解き検索)
第2章 テントウムシの採集と標本の作り方(初宿成彦) 37-50
2-1 採集
2-2 標本の作り方
2-3 ラベル
2-4 標本管理法
2-5 標本室の管理
第3章 テントウムシの生活史(桜谷保之) 51-57
3-1 生活史の概要
3-2 生活史の調査方法
第4章 テントウムシの生態調査法(桜谷保之) 58-71
4-1 調査方法の概要
4-2 越冬調査
4-3 越夏調査
4-4 活動期の調査
4-5 テントウムシの生息場所の微気候測定・環境測定
第5章 テントウムシの行動調査法(小畑晶子) 72-82
5-1 行動調査のための予備知識
5-2 捕食行動の観察法
5-3 走性の観察法
5-4 配偶行動の観察法
5-5 越冬場所への飛来、集合
第6章 植食性テントウムシの調査法(中村寛志) 83-89
6-1 日本の植食性テントウムシ
6-2 翅鞘斑紋の地理的変異
6-3 作物の被害調査法
6-4 越冬成虫の調査
第7章 捕食性テントウムシの調査法(河内俊英) 90-97
7-1 野外におけるテントウムシの生態的特性の調査法
7-2 捕食数と世代の継続
7-3 テントウムシの天敵
7-4 温度条件が発育と休眠に及ぼす影響
第8章 テントウムシの飼育法(新島惠子) 98-106
8-1 肉食性テントウムシ
8-2 植食性テントウムシ
8-3 食菌性テントウムシ
第9章 外来テントウムシ(戸田裕子・桜谷保之) 107-115
9-1 外来昆虫について
9-2 外来テントウムシについて
9-3 外来テントウムシの調査法
9-4 日本における外来テントウムシの調査例
9-5 まとめ
第10章 テントウムシの民俗学(小畑晶子) 116-117
第11章 テントウムシグッズ(桜谷保之) 118-121
11-1 テントウムシグッズの人気のひみつ
11-2 テントウムシグッズの収集と保管
第12章 日本産テントウムシ目録(松原豊・初宿成彦) 122-129
テントウムシの本の紹介(初宿成彦) 130-132
引用文献 133-140
事項索引 141-144
テントウムシ名索引 145-148
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小蛾類の生物学 ※弊社・発行元ともに完売
保田淑郎・広渡俊哉・石井実(編), 1998.
A5, 246. 3,200円
マイナーに思われがちな小蛾類の世界を実例を挙げて分かりやすく解説。
目次
第1章 小蛾類と人の関わり
第2章 小蛾類の生活史と進化
第3章 小蛾類の系統分類学
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チョウの調べ方 ※弊社・発行元ともに完売
日本環境動物昆虫学会(編), 1998.
A5, 288pp. 3,600円
環境アセスメント会社関係者、学生、教員、愛好家のためのチョウ研究の教科書。
目次
第1章 調査法
第2章 調査結果の解析法
第3章 保護・保全法
第4章 採集法
第5章 標本の製作・管理法
第6章 飼育法
第7章 日本産チョウ類のデータ・バンク