ビジュアル 世界一の昆虫 
Extreme Insects 日本語翻訳版 ※本書はご注文後、お取り寄せになります。
リチャード・ジョーンズ著 2010.
286mm×258mm, 288pp. 3,800円

「最大の昆虫」「最重量級の昆虫」「最古の昆虫」「体の右がオスで左がメスのチョウ」「人類がもっとも多く食べてきた昆虫」「たった一匹しか見つかっていない昆虫」など、各ジャンルで世界一の昆虫を集めました。生き生きとした大判写真とともに見開きで紹介します。全135種収録。 ハードカバー、オールカラー

  

本書には、「世界一」の昆虫が次々と登場する。写真集だから一目瞭然、何がどう世界一なのかは、自分の目で確かめてほしい。実は昆虫は身の回りにいる普通種もみんな唯一無二。本書を通じて、昆虫の凄さに気づいたならば、ぜひ身の回りの虫にも目を向けてほしい。生物多様性とは、たとえばこの虫の多様性のことなのだ、と実感できるはずである。本書の写真を眺めてもうひとつおもしろいのは、日本人と欧米人の視点の違いだ。日本の昆虫写真は細部まで光を回してフラットに見せるのが主流だが、英国人が撮影したこの本の場合は陰影をもたせて立体感を強調する。いってみれば浮世絵とレンブラントの絵の違い、といったところだ。また、日本で昆虫の写真集を作ったらカブトムシやクワガタがたくさん並ぶだろうが、本書ではハチやアリなどの社会性昆虫の登場回数が多い。日本と欧米で興味の中心となる昆虫の種が異なる、というのも興味深い。写真ひとつで、日本と欧米の自然観の違いが透けて見えてくる。そんな観点で、この写真集を楽しむのもいいだろう。(養老孟司 氏)

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蝶も蛾もうつくしい 虫屋なる日々
田川研, 2010.
A5, 230pp. 1,900円
ケンさんと虫好きの友人達との間に起こる、昆虫にまつわる様々な出来事を面白おかしく綴った、前著「虫屋の虫めがね」「虫屋の見る夢」に続く好評エッセイの第3弾。



目次
あらずもがなの序章
つまぐろひょうもん
普通種と珍種
カトカラと梅干し
つまきちょう
オオシモフリスズメは日本一
榎の蝶二種 ひおどし蝶、てんぐ蝶
普通に書いたらどうだ?
専門用語
虫屋百態(その1):よろこびを小出しにする虫屋/一方、よろこびをバクハツさせる虫屋もいて/人間性の不気味な虫屋
トモエ蛾とホソオビアシブトクチバ
あけびこのは、ひめあけびこのは
スーパーマーケットの春
講演会
かすかな音が・・・・・・
これが偶然の一致であるはずがない

虫屋百態(その2):泣き上戸の虫屋/うぬが言ったことを片端から忘れる虫屋/はげしく後悔する虫屋/無口な虫屋は相手をするのもたいへんで・・・・・・
うすばしろちょう
いなかったところに、いるようになった
本のなかの虫
昆虫科
虫屋百態(その3):広大無辺の知識を所有する虫屋/何をいっているのかわからない虫屋/闘う虫屋/ひがみの激しい虫屋
エミール・ガレ
なまえ
春の雨とマイ・フェア・レディーとエゾヨツメ
マーボー豆腐症候群
Bridge Over Troubled Water
あとがき With A Little Help From My Friends



虫屋のみる夢
田川研, 2006.
A5, 213pp. 1,400円
好評の前著「虫屋の虫めがね」に続く第2弾。ケンさんの舌鋒はユーモアたっぷりに、また時にシニカルに冴え渡る。



目次
ある昆虫愛好家のひとりごと
モンキアゲハ
エビガラスズメの幼虫とサツマイモ畑のババア
キアゲハとパセリ
オオスカシバ
やはりオオムラサキは…
青羽せせり
柊の幼虫
青い勲章の綬
しゃちほこ蛾と銀紋雀もどき
イシガケチョウ
山繭蛾のあたらしい産卵場所
万華鏡
在宅採集
脳のほうはだいじょうぶか
昆虫仲間というもの
虫屋のみる夢
エデュカシオン・アントモロジック
蝶と蛾のこと
ほたる蛾・うすばつばめ・みのうすば
食草・食樹(その1)
食草・食樹(その2)
感性のちがい
みやまからすあげは
紅・瑠璃・大和・燕
こつばめ
新年会
抽出しの中の鍵
乗鞍(その1)
乗鞍(その2)
南へ行った西君
ものを見る眼
たのしければ、すべてよし
あとがき



虫屋の虫めがね
田川研, 2001.
A5, 218pp. 1,400円
自然豊かな備後平野の中心都市、広島県福山に生まれ育った著者が,虫・友人・自然を,ユーモアに満ちた独特の視点から綴った30編のエッセイ。



著者略歴:
1948年広島県福山市生まれ。上智大学フランス語学科卒。塾・専門学校などで、英語とフランス語を教えるかたわら、少年時からの昆虫趣味を捨てきれず、現在にいたる。虫屋仲間とともに、「びんご昆虫談話会」をつくり、その会員でもある

目次
ハナムグリとの会話
ウスタビガの繭の穴としわ
キャンプというものは…
冬の河原にて
ツクツクボウシを食うの記
プランター物語
サルトリイバラとかしわ餅とルリタテハ
秋の夜長に腰痛を
ついに羽化したウスタビガの巻
小さな水いろのわすれもの
紫の幻光
ヤゴ君の巻
過去への小さな小さな旅
言葉と絵とスカラベと
花のお江戸の友人と虫のみやげの巻
粋と野暮にかんする一言語学的考察の巻
斑紋はつながったほうがよろし
カタバミをひっこぬかれた話
まともか否か、どっちともいえぬ話
南からの使者
オオミズアオ
古代ギリシャの花瓶
啓蟄雑感
メスアカミドリシジミ
ホシミスジの揺りかご
蛾の夜間採集
コムラサキの幼虫
トンボ大臣、その真の姿
とんでもない幼虫採集日の巻
はたしてこれでいいのか、三人組
あとがき

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虫たちの祝宴 雑木林の博物誌A
大屋厚夫(著), 2010.
A4, 200pp. 4,600円
樹液に集うミヤマクワガタ、オオムラサキ、スズメバチ、ルリタテハetc、クマゼミの羽化、ホソヒラタアブの交尾、珍蝶ヒサマツミドリシジミとの急接近、食うか食われるかの生存競争―。早春から梅雨明けの雑木林を舞台に繰り広げられる虫たちだけの饗宴を辛抱強く狙い続けた著者による“決定的瞬間”の数々。



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今森光彦ネイチャーフォト・ギャラリー 不思議な生命に出会う旅・世界の昆虫
今森光彦(写真・文), 2008.
B5, 94pp. 1,800円
30年間に渡って世界の昆虫をテーマに撮影してきた中から、今森氏自らが選んだ22点の代表作を収録。今後、本シリーズで「日本の昆虫」「里山の風景」「水辺の風景」も刊行予定。カラー44ページ。



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私の昆虫記(全6巻) 矢島稔(著)

わたしの昆虫記6 ハチのふしぎとアリのなぞ
矢島稔(文)・川島逸郎(絵), 2008.
A5, 173pp. 1,600円
植物に単純に産卵するハバチから社会生活を営むミツバチやアリまで、驚くべき本能の進化を長年のフィールド観察と記録写真で紹介。対象:小学校上級以上




わたしの昆虫記5 心にひびけカンタンの声
矢島稔(文)・川島逸郎(絵), 2007.
A5, 150pp. 1,600円
カンタンを中心に、謎と魅力に満ちあふれた秋の鳴く虫の世界を紹介。次々と謎が出現する昆虫の研究や観察の面白さを語ります。対象:小学校上級以上




わたしの昆虫記4 樹液をめぐる昆虫たち
矢島稔(文)・川島逸郎(絵), 2005.
A5, 147pp. 1,600円
雑木林に無数にあるクヌギ・コナラの中で、なぜ樹液の出る木と出ない木があるのか? ボクトウガ幼虫が樹液酒場の形成に重要な役割を果たしているという、最近判明した事例を追って子供向きにやさしく語ります。対象:小学校上級以上



目次
1 雑木林は人がつくった
2 雑木林の一年-定点観測でわかること-
3 幹の構造と樹液
4 樹液とその成分
5 樹液に集まる昆虫たち
6 どのように闘うか
7 オオムラサキとその一生
8 ボクトウガの幼虫は?
9 ボクトウガの生活史
10 のこされた問題
あとがき


わたしの昆虫記3 チョウとガのふしぎな世界
矢島稔(文)・松原厳樹(絵), 2001.
A5, 171pp. 1,600円
冬でも色彩豊かなチョウが群れ飛ぶ世界一の昆虫園を創りあげた著者。少年時代から現在まで、60年以上続いている観察と研究を描く。対象:小学校上級以上
産経児童出版文化賞推薦(2002年)




わたしの昆虫記2 ホタルが教えてくれたこと
矢島稔(文)・松原厳樹・川島逸郎(絵), 2000.
A5, 187pp. 1,600円
日本の自然を象徴するホタルの再生に取り組んだ著者の苦闘を通して、真の環境保護とは何かを問いかけ、人間と自然との共生を探る。対象:小学校上級以上




わたしの昆虫記1 黒いトノサマバッタ
矢島稔・松原厳樹(絵), 1998.
A5, 131pp. 1,600円
生きた昆虫を展示する施設としては世界一の多摩動物園昆虫館を完成させた著者が、トノサマバッタの興味深い生態を物語ります。対象:小学校上級以上
小学館児童出版文化賞



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山形昆虫記
宮沢輝夫, 2003.
A5, 161pp. 1,800円
読売新聞山形版に連載された「山形昆虫記」を中心に, 山形県内で撮影した120種,190枚の魅力的な美しい昆虫写真を紹介. まるで自分の目の前にその虫がいるかのような臨場感あふれる写真が多く, サワグルミに来ているオオアオカミキリの写真などには思わずドキッとさせらる.



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珍虫の愛虫記 ※弊社・発行元完売
新開孝 著   
A5 カバー 77頁(うちカラー図版36頁)
特価:381円(定価1500円+税)
本書に取り上げられた昆虫は、いわゆる虫屋が言うところの「珍虫」ではなく、アリスアブ、カマキリモドキ、トビナナフシなど18種の昆虫の生態の不思議を豊富な写真で追ったものです。シャープながら暖かい写真に好感がもてる好著です。



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米が育てたオオクワガタ
山口進(写真・文), 2006.
A5, 214pp. 1,200円
山梨県北西部在住の著者は、クワガタブーム以前にオオクワガタをはじめ多くのクワガタを観察・撮影する機会に恵まれ、共著「検索入門 クワガタムシ」をはじめ、その著作は当時のクワガタ屋諸氏から熱烈に歓迎されたことは皆様ご存知の通り。山梨県で比較的簡単にオオクワガタが観察できた当時を回想するとともに、現在の山口家にやってきた小さなオオクワガタ♂「豆太郎」を通し、なぜオオクワガタが当地で繁栄できたのかを探っていくと、そこには日本古来の農法の、貧しくとも合理的で森の恵みを大切にする人々の知恵があった。小学生向きではあるが、大人が読んでも十分読み応えがある力作。本文中にモノクロ写真多数掲載。主な漢字には読み仮名つき。対象:小学校高学年以上。



目次
オオクワガタの森
  オオクワガタ再発見/真夜中の再会/どこにでもいたオオクワガタ/目指せ!クワバカ・トリオ/オオクワガタの生態調べ/不思議な木/豆太郎を飼う
米が育てたオオクワガタ
  カッチキってなんだ/お化けクヌギの正体/台木とともに生きるオオクワガタ/豆太郎の生活/オオクワガタが来た道/消えてゆく刈敷/荒れる雑木林/八方ふさがりの台木/災難続きの台木
オオクワガタを呼びもどそう
  変わるクワガタムシの楽しみ/僕はなぜ虫が好きなのか/充実する僕の庭/植生の遷移/小型化するカブトムシ・クワガタムシ/  林の活用を考える/オオクワガタを呼びもどそう
あとがき

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クワガタクワジ物語
中島みち, 2002.
B6, 183pp. 700円
小学2年生の昆虫好きの太郎少年のもとにやってきた3頭のコクワガタ♂。カブトムシ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、オオクワガタなども時に現れる中で、いとおしいコクワガタの約3年の飼育を通して母と子の交流を暖かく描く。
元版は1974年の筑摩書房版で、現在30代の虫屋さんならば, 必ず小学生時代に図書室や学級文庫で一度は読んだであろうベストセラーが新装版で復活しました.当時, 弊社久保も御蔵島での採集やオオクワガタが家にやってくる部分など, 熱い気持ちで読んだことを思い出しました.



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均ちゃんの虫めがね
菊池均, 2001.
新書, 227pp. カラー多数, 1,500円
チョウの愛好家の筆者が, 朝日新聞記者として徳島支局で過ごした2年半の間に接した徳島の昆虫・自然について, 全100回に渡って同紙徳島版に連載をまとめたものに一部書き下ろしを加えた, 気軽に読める1冊.



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松山町の昆虫   
完売となりました
櫻井俊一, 2001.
A4, 44pp. 1,000円
山形県松山町の昆虫について1998年から2001年までの4年間で採集された17目193科1097種の生データ集. 巻頭では松山町の貴重な昆虫として, ギフチョウ, マダラウスバカゲロウ,アカガネオサムシ, ホソアオゴミムシ, メススジゲンゴロウなどが, また県内初記録種としては, コハンミョウモドキ, トビイロカミキリ, ナガスネアリヅカムシの合計14種が写真と解説付きで紹介されている.



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酒田の昆虫
    完売となりました
櫻井俊一・岡部光一, 2003.
A4, 226pp. 2,000円
酒田市のアマチュア昆虫研究者2人が同市で生息が確認された昆虫についてのまとめた調査書. 約2,500種を網羅し, 希少種・重要昆虫については写真を添えて現況などを解説し, 現在の自然環境を虫たちの世界から探る資料ともなっている.内容は酒田市で確認された昆虫2,478種をリストアップし11章で構成. また, 飛島, 砂丘地, 市街地, 水田・河川敷, 出羽丘陵の5区域に分け, 飛島772種, 出羽丘陵1,363種など確認種類数を示し, 特徴的な昆虫相を解説している.



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南とうほく花の湿原
日野東・葛西英明, 2002. 
A5, 158pp. 1,600円 
宮城・山形・福島3県の湿原観察ガイド.昆虫本ではありませんが水生昆虫観察などに役に立つと思います.



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北とうほく花の湿原
日野東・葛西英明, 2003. 
A5, 158pp. 1,600円 
上記の続編.青森・秋田・岩手3県の湿原観察ガイド. 



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Akirai −北山昭追悼文集−
芦田久 編集,2003.
B5 70pp.240円(税込・送料別)
「図説日本のゲンゴロウ」の著者として知られ,一昨年に41歳の若さで急逝された北山昭氏の追悼文集.生前の同氏と交友のあった25名の方がそれぞれ思い出を綴っています.「著者の略歴」「著作目録」「献名された昆虫」なども掲載されています.



目次
北山昭さんの略歴
北山昭さんの著作目録
北山昭さんの名前がついた虫 芦田久
兄・北山昭を偲んで  北山健司
北山昭追悼文集寄稿
 冬は鬼門,北山昭君の逝去に思いを寄せ 佐藤正孝
 北山君との出会い 木下總一郎
 北山昭氏と虫の想い出 森正人
 北山昭氏と私 田中昭太郎
 北山昭氏の思い出(II) 岩田隆太郎
 北山が行く各界 沢田佳久
 ゴマダラカミキリの謎 谷田昌也
 北山昭氏の言葉 和田洋介
 追悼文 神垣匡伸
 北山昭氏の死を惜しむ 松井英司
 北山昭さんとの思い出 北野忠
 北山さんの思い出 記野直人
 セスジゲンゴロウ 長谷川洋
 北山さんを偲んで 石黒昌貴
 北山さんからつなぐこと 高田博
 北山昭さんのおもいで 河上康子
 薄暗い収蔵庫の中で 初宿成彦
 北山さんの思い出 有近(阿武)邦夫
 北山昭氏の死を悼む 望月寛人
 北山昭氏を偲んで 齋藤琢巳
 北山昭さんの残したゲンゴロウ 水野弘造
 決して若くない「若手虫屋」へのメッセージ ―北山昭氏を偲びつつ― 谷角素彦
 北山昭さんのこと 大平廣士
 北山昭さんとKTRG と私 芦田久
趣意書
あとがき

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図解 博物館史
椎名仙卓, 2000.
3,800円
日本の博物館の発達、機能、役割、展示の変遷を追いながら、それぞれの時代と事項の問題点をとりあげ、社会の動きと関連させながら概観する。